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【5月8日の中国本土市場】
2017.05.08 17:19
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が5日続落し、前営業日比0.78％安の3078.61ポイント。B株指数は続落し、1.32％安の324.91ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が大幅に5日続落し、1.90％安の9833.16ポイント。B株指数は3日続落し、1.38％安の1086.12ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約4％減少し、概算で4193億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は5億7000万元の売り越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は8億8700万元の買い越しだった。
上海総合指数は3100ポイント割れで寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。後場は下げ幅をやや縮める場面もあったが、終値は昨年12月29日以来の3100ポイント割れとなった。深セン成分指数の終値も今年1月25日以来の1万ポイント割れだった。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割半の銘柄が下落した。
A株市場では朝方から幅広い銘柄が売られた。今月5日に初の国産ジェット旅客機「C919」の試験飛行が成功したものの、関連銘柄は利益確定売りに押された。上海市場では成発航空科技（600391.SS）が8.89％安、洪都航空工業【売付のみ】（600316.SS）が8.53％安、深セン市場では中航飛機（000768.SZ）が9.72％安だった。
北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄も大幅安。上海市場では華夏幸福基業（600340.SS）がストップ安だったほか、凌雲工業【売付のみ】（600480.SS）が9.69％安、唐山港（601000.SS）が9.63％安、北京金隅'A'（601992.SS）が9.52％安、天津港（600717.SS）が8.77％安。深セン市場では巨力索具【売付のみ】（002342.SZ）がストップ安だった。このほか、建設関連株も大幅安。なかでもセメント株の下げが大きく、天山水泥【売付のみ】（000877.SZ）、冀東水泥【売付のみ】（000401.SZ）がストップ安だった。
こうしたなか、上海市政府系銘柄の一角が上昇。上海電気'A'（601727.SS）が5.34％高、上海ポート（600018.SS）が1.53％高だった。本日から始まった中国共産党の上海市代表大会で、競争タイプの国有企業について全資産上場を推進する方針が強調され、これが材料視された。また、メディア関連の銘柄が上昇し、中南メディア（601098.SS）が1.83％高、鳳凰出版メディア（601928.SS）が1.01％高。カルチャー関連の国有企業再編を推進する方針を国務院が示し、これが手がかりとなった。主力の銘柄では、保険株が堅調。銀行株や保険株はまちまちだった。
B株市場は上海と深センのいずれも下落銘柄が全体の8割半近くに上った。（中国部・千原）
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