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重慶鋼鉄、資産再編が中止に
2017.05.08 13:16
重慶鋼鉄(01053.HK)は5月3日、最終支配者である重慶市国有資産監督管理委員会との資産再編の計画が中止になったと発表した。鉄鋼事業を切り離したうえで金融・産業投資を手がける重慶渝富資産経営管理集団有限公司(渝富集団)を完全買収を目指していたが、政策環境の変更により、当局の承認を予定通りに獲得することが難しくなったと説明。また、多くの債務者との協議も難航したという。
再編の中止を受け、重慶鋼鉄の主力事業は今後も鉄鋼の生産・販売となる。早期の業績回復に向け、債務構成の改善や全面的なコスト削減策の実施、製品構成の強化などを進めていくと強調している。
重慶鋼鉄に関しては、すでに債権企業の一社が会社更生手続きの適用を裁判所に申請済み。現時点で裁判所の判断は出ていないが、重大な不確実性が存在するという。また、2017年中に黒字転換、債務超過の解消ができなかった場合、同社A株は売買を停止し、上場一時停止の措置が適用される可能性がある。また、裁判所の承認を経て重慶鋼鉄の更生手続きが始まった場合でも、これに失敗した場合は同社の破産、同社A株の上場廃止のリスクもあると注意を喚起している。
なお、同社A株は2016年6月2日から売買を停止中。再編中止に関する投資家向け説明会の開催を経て、取引が再開される見通し。
(同件につきましては、2017年4月25日付「同社の会社更生手続きを債権企業が申請」、2016年11月1日付「重慶市の「国有資本運営公司」を完全買収へ」、2016年9月9日付「資産再編の進ちょく」、2016年9月1日付「資産再編で枠組み契約を締結」、2016年6月6日付「最終支配者との資産交換を検討」、2016年6月2日付「重大事項の検討でA株が売買停止に」をご参照ください)
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/05/03)
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