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【5月2日の香港市場】
2017.05.02 18:10
メーデー連休明けの香港市場は、中国本土系の銘柄を中心に売られ、主要指数はまちまち。ハンセン指数は小反発し、前営業日比0.32％高の2万4696.13ポイント。H株指数は0.45％安の1万173.62ポイント、レッドチップ指数は0.66％安の3915.25ポイントで、いずれも3日続落した。メインボードの売買代金は先週末に比べ約7％増加し、概算で696億5700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が3280万元の売り越しに転じた一方、深セン経由は1億6300万元の買い越しだった。なお、明日の香港市場と「港股通」は、仏誕節にともない休場となる。
ニューヨーク市場は利益確定売りが広がり、ダウ平均が小幅に続落。一方でハイテク株が業績期待を背景に買われ、ナスダック総合株価指数は過去最高値を更新した。こうしたなか連休明けの香港市場はハンセン指数とH株指数が高く寄り付いたものの、徐々に上げ幅を縮めた。後場の序盤で本土系銘柄を中心に売られ、H株指数は本日の安値付近で終了。ハンセン指数は最終的に下落した銘柄が多かったものの、非公開化（上場廃止）の計画を材料に急騰した銘柄や大型株の一角に支えられ、上げに転じて取引を終了した。レッドチップ指数は石油株や不動産株などが重荷となり、小幅安で始まり、その後も軟調だった。
ハンセン指数の構成銘柄では、約2週間ぶりに売買を再開した百麗国際（01880.HK）が上昇率1位の15.18％高。非公開化計画の対価に近づくかたちで急伸した。ナスダックでハイテク株が買われた影響で、テンセント（00700.HK）が同2位の2.05％高。オーストラリアでの越境支払システム事業に投資するという報道も追い風となった。AIA（01299.HK）は16年12月－17年2月の新契約価値が大幅増となったことを受け、同3位の1.67％高だった。また、中銀香港（02388.HK）は17年1－3月期の業績を評価したアナリストが目標株価を引き上げたことを好感し、同4位の0.62％高だった。
一方、原油相場の下落を嫌気し、石油関連株が軟調。天然ガスの崑崙能源（00135.HK）が下落率2位の1.99％安だったほか、中国海洋石油（00883.HK）が1.10％安、中国石油化工（00386.HK）が0.95％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.54％安。また、北京市や上海市で住宅ローン規制が強化されたと伝わり、本土系不動産株が大幅安。華潤置地（01109.HK）が下落率3位の1.62％安、中国海外発展（00688.HK）が0.66％安。このほか本土系銀行株が後場で下げ、相場の重荷となった。（中国部・千原）
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