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【4月28日の中国本土市場】
2017.04.28 17:07
主要指数はA株が上昇したものの、B株は下落。上海市場は上海総合指数が小幅に4日続伸し、前日比0.07％高の3154.65ポイント。B株指数は4日ぶりに反落し、0.30％安の335.12ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小幅に4日続伸し、0.05％高の1万234.65ポイント。B株指数は3日続落し、0.006％安の1116.76ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約20％減少し、概算で4165億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は7億9500万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は9億7200万元だった。
上海総合指数は低く寄り付き、前場はマイナス圏で推移。後場の序盤で本日の安値を付けると、その後は徐々に下げ幅を縮小。終盤で上げに転じ、小幅高で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割近くの銘柄が上昇した。
米国のトランプ大統領の発言などを受け、朝鮮半島情勢をめぐる警戒感が再び台頭。明日から3日間のメーデー連休に入ることもあり、利益確定売りに押された。上海銀行間貸出金利（SHIBOR）や上海証券取引所の国債現先利回りが上昇し続けていることも嫌気された。もっとも、上海総合指数は昨日のV字回復に続いて、本日も終盤で上げに転じ、小幅高で引けた。政府筋による買い支えがあったとの見方も出ている。
A株市場では北京の副都心「雄安新区」の関連銘柄が反発。上海市場では天津創業環保'A'（600874.SS）が8.87％高、韓建河山【売付のみ】（603616.SS）が7.30％高、凌雲工業【売付のみ】（600480.SS）が5.11％高、ラッキーフィルム（600135.SS）が5.04％高、北京金隅'A'（601992.SS）が4.79％高、華夏幸福基業（600340.SS）が3.36％高。深セン市場では河鋼（000709.SZ）、巨力索具【売付のみ】（002342.SZ）、中化岩土（002542.SZ）がストップ高だった。
一方、中国酒の関連株が総じて軟調。上海A株市場では沱牌舎得酒業【売付のみ】（600702.SS）が8.26％安、古越竜山紹興酒【売付のみ】（600059.SS）が3.20％安、安徽口子酒業（603589.SS）が2.39％安、杏花村汾酒（600809.SS）が2.33％安、茅台酒（600519.SS）が1.88％安。深センA株市場でも洋河酒廠（002304.SZ）が8.65％安、安徽古井貢酒'A'（000596.SZ）が5.42％安、酒鬼酒（000799.SZ）が3.42％安だった。こうしたなか、時価総額の大きな銀行株や大型石油株は、前日比変わらずで引けた銘柄が目立った。
上海B株市場は全体の6割の銘柄が下落。深センB株市場は上昇銘柄の方が多かったものの、安徽古井貢酒（200596.SZ）が下落率2位の2.43％安となったことが重荷となり、深センB株指数はわずかに下落した。（中国部・千原）
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