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【4月27日の香港市場】
2017.04.27 18:11
主要指数はハンセン指数が前日比0.48%高の2万4698.48ポイントと、小幅ながらも4日連続で上昇。一方でH株指数は4日ぶりに反落し、0.54%安の1万261.25ポイントだった。レッドチップ指数は3日ぶりに反落し、0.38%安の3953.09ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約3%減少し、概算で763億800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が26億200万元に拡大。深セン経由も2億8900万元の買い越しだった。
トランプ政権が発表した税制改革の素案は大幅な企業減税などが盛り込まれたものの、財源を示すことはなく、具体性に欠ける内容。また、米国政府の暫定予算をめぐる与野党の折衝が山場を迎えて警戒感も広がっており、前日の米国株市場ではダウ平均が小幅に下落した。外部環境の悪化を受け、本日の香港株市場は主要指数が前場で軟調に推移。中国本土での短期金利の上昇が嫌気されたほか、当局による金融規制・監督の厳格化や金融業界での「反腐敗運動」をめぐる警戒感も重しになった。もっとも、上海総合指数が後場で持ち直し、最終的に上げに転じたことが好感されると、ハンセン指数は小幅高で大引け。H株とレッドチップの両指数も下げ幅を縮めたが、プラス転換には至らなかった。
香港に本拠を置く海外系保険大手のAIA(01299.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる6.23%高となり、指数の上昇に貢献。16年12月-17年2月期の新契約価値が大幅に拡大したことが好感された。同じく海外系銀行大手のスタンダードチャータード(02888.HK)も1-3月期決算の内容が評価され、4.79%高。大型株のHSBC(00005.HK)も0.46%高としっかり。本土系では不動産大手の北京北辰実業(00588.HK)が1.01%高。2ケタの増収益となった1-3月期決算が材料視された。個別では自動車大手の広州汽車(02238.HK)が2.03%高。本拠に置く広州市でスマート新エネ車産業パークの建設がスタートしたと伝わり、買いが広がった。
一方でマカオのカジノ株に利益確定売りが目立った。1-3月期で業績が改善したサンズチャイナ(01928.HK)だが、すでに織り込み済みでハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.52%安。ライバルの銀河娯楽(00027.HK)が同2位の2.60%安で続いた。規制動向や汚職などをめぐって中国本土の金融市場で不透明感が強まっており、本土系金融株が指数の足を引っ張った。中国民生銀行(01988.HK)が1.52%安、新華人寿保険(01336.HK)が0.76%安、中国銀河証券(06881.HK)が0.97%安。また、鉄道会社の広深鉄路(00525.HK)が急落して7.70%安。1-3月期決算での減益がネガティプサプライズになった。(中国部・畦田)
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