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【3月31日の香港市場】
2017.03.31 18:11
主要指数は小幅に続落した。ハンセン指数は0.77％安の2万4111.59ポイント、H株指数は0.79％安の1万273.67ポイント。レッドチップ指数は3日続落し、0.29％安の3938.32ポイントだった。メインボードの売買代金は前日からわずかに増加し、概算で736億6400万HKドル。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）は清明節連休の関係で昨日から取次を停止。再開は4月5日を予定している。
清明節連休を控えた週末の香港株市場は昨日に続いて軟調な地合いになった。四半期末を迎え、中国の資金流動性の低下が警戒されたほか、対米ドルで人民元の下落が続いたことも投資家心理が悪化。習近平主席が来週6、7日に訪米し、トランプ大統領と初の首脳会談を行うことが正式に発表されると、米中関係の不透明感も意識された。一方で本日発表された3月製造業PMIが5年ぶりの高水準となるなど、中国経済の拡大傾向も織り込まれ、指数の下げ幅は限られた。ハンセン指数は朝方に下げ幅を広げ、その後は安値圏でのもみ合いに終始。それでも2万4000ポイントは維持した。
石油大手の中国石油天然気（00857.HK）は16年12月本決算での大幅減益を受け、1.21％安に沈んだ。中国石油化工（00386.HK）が0.94％安、中国海洋石油（00883.HK）が0.64％安など、ほかの石油株も連れ安。また、インフラ建設大手の中国中鉄（00390.HK）は小幅増益にとどまった決算内容が嫌気され、6.20％安と売り込まれた。これを受けて同業他社も値下がりし、ライバルの中国鉄建（01186.HK）は二ケタ増益を確保したものの、3.67％安に後退した。このほか、インフラ関連では建機大手の中聯重科（01157.HK）が市場予想を超える最終赤字を悪材料に2.79％安。
さらに収益低迷の傾向が嫌気されて道路セクターがさえず、四川高速道路（00107.HK）が4.92％安、安徽高速道路（00995.HK）が2.53％安、江蘇高速道路（00177.HK）が1.58％安に沈んだ。また、小型音響部品大手の瑞声科技（02018.HK）が2.93％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。好決算を手がかりに先週急騰した反動から、今週は利益確定の動きが続いている。
一方で食品セクターの一角が買われ、統一企業中国（00220.HK）が3.40％高、中国旺旺（00151.HK）が2.28％高、蒙牛乳業（02319.HK）が1.00％高、中国糧油控股（00606.HK）が0.77％高。また、航空大手の中国南方航空（01055.HK）は好業績を発表し、2.47％高と買い戻された。ライバルの中国東方航空（00670.HK）は小幅減益にとどまったものの、今後の改善期待から2.22％高。
個別では香港で投資業を手がける大唐投資国際（01160.HK）が4.65％高。筆頭株主が交代し、公開買付が実施されることを受け、提示価格付近までさや寄せした。（中国部・畦田）
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