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【3月30日の中国本土市場】

2017.03.30 17:19

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって4日続落し、上海総合指数が前日比0.95%安の3210.23ポイント、B株指数が0.81%安の336.72ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、1.64%安の1万348.27ポイント。B株指数は続落し、0.89%安の1134.87ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8%増加し、概算で5823億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は11億1500万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は1億5700万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小幅安で寄り付き、その後は一本調子で下げ幅を拡大。後場寄り直後に節目の3200ポイントを割ったが、その後はやや下げ幅を縮め、終値での大台割れを免れた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の8割の銘柄が下落した。

 資金需要が増す四半期末を控えているにもかかわらず、中国人民銀行(中央銀行)は本日も資金供給の買いオペを見送った。上海銀行間貸出金利(SHIBOR)は全体的に低下したものの、上海証券取引所の国債現先取引の翌日物利回りが寄り付きから年利で20%を超え、一時は30%を上回った。マネーの流動性がひっ迫していることが明らかとなり、株式市場ではリスク回避の売りが広がった。ただ、国債現先取引の翌日物利回りは株式市場の大引け間際に低下し、年利20%以下となった。

 上海A株市場ではマネーのひっ迫感を背景に、時価総額の大きな四大国有銀行株が朝方から軟調だったものの、大引け間際に買い戻された。中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.62%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.27%高で引けたほか、中国建設銀行'A'(601939.SS)と中国農業銀行'A'(601288.SS)が前日比変わらずまで戻し、上海総合指数の大台割れ回避に寄与した。そのほかの銀行株や二大石油株はまちまちだった。

 一方、大唐国際発電'A'(601991.SS)がストップ高。同社の筆頭株主である中国大唐集団公司について、神華集団有限責任公司との合併を検討するよう国務院国有資産監督管理委員会が指示したという報道が流れ、これが材料視された。そのほかの電力株も連れ高し、三峡水利電力(600116.SS)が7.52%高、上海電力(600021.SS)が3.67%高だった。ただ、大唐国際発電'A'が筆頭株主に確認したところ、報道されたような情報は受けていないという。昨日は大幅高だった港湾株では、錦州港務'A'【売付のみ】(600190.SS)こそ2日連続のストップ高となったが、そのほかは利益確定売りに押された。

 上海B株市場は全体の8割あまりの銘柄が下落。こうしたなか主な純粋B株が逆行高となり、昨日の下落率2位だった大化集団大連化工(900951.SS)が本日は上昇率1位の2.39%高だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の9割近くに達した。(中国部・千原)

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