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【3月28日の香港市場】
2017.03.28 18:00
主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は0.62%高の2万4345.87ポイント、レッドチップ指数は0.51%高の3967.78ポイント。H株指数は3日ぶりに上昇し、0.61%高の1万425.89ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約2割縮小し、概算で694億5400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が6億1600万元、深セン経由が1億2200万元だった。
香港株市場は底堅い地合いに終始。上場企業の本決算・期末配当や景気回復を織り込む買いに支えられ、主要指数は大引けまで小高く推移した。一方でトランプ政権の先行き不透明感から“トランプラリー”収束の警戒感が広がっており、上値を抑えた。
複数のアナリストが3月もカジノ収益の増加基調が続くと予想。これを支援材料にマカオのカジノ株が買われ、サンズチャイナ(01928.HK)が4.01%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。新濠国際(00200.HK)が7.26%高、MGMチャイナ(02282.HK)が4.39%高、ウィンマカオ(01128.HK)が4.13%高など、セクター全体が好調だった。また、好調な米国経済が織り込まれ、外需関連株の一角が上昇。PC世界最大手の聯想集団(00992.HK)は値ごろ感から買いが入り、4.09%高で指数構成銘柄の上昇率1位になった。
このほか、テレビ大手のTCL多媒体(01070.HK)は先週発表した本決算で業績の回復傾向が裏付けられ、2.83%高で大引け。コンテナ世界最大手の中国国際コンテナ(02039.HK)は大幅減益の本決算を発表したものの、悪材料出尽くしから3.48%高と買われた。ウエハーファウンドリーの中芯国際集成電路製造(00981.HK)は大幅な増収益を達成したことから、3.00%高。
一方で香港地場系不動産株の一角がさえない。一昨日の香港行政長官選挙で当選した林鄭氏が就任後に不動産引き締めに踏み切るとの観測が強まっており、長江地産(01113.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる0.92%安。本土系では発電設備大手の東方電気(01072.HK)に業績悪化を受けた売りがみられ、6.17%安と急落した。航空セクターが利益確定売りに押され、中国南方航空(01055.HK)が2.73%安、中国東方航空(00670.HK)が0.64%安。
個別では流通会社の亨泰(00197.HK)が7.27%高。中国での特撮テレビ番組「ウルトラマン」のショー開催企業を買収する計画を明らかにし、これが好感された。(中国部・畦田)
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