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【3月24日の香港市場】

2017.03.24 18:23

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に続伸し、前日比0.12%高の2万4358.27ポイント。H株指数はわずかに反落し、0.09%安の1万477.81ポイントだった。レッドチップ指数は小反発し、0.24%高の3985.61ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約9%減少し、概算で833億7200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が3億8600万元、深セン経由が5億5700万元だった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に6日続落。米下院でオバマケア代替法案の採決が延期され、トランプ政権の政策に対する不透明感が嫌気された。本日の香港市場は主要指数が小高く寄り付いたものの、いずれも序盤で下げに転じた。ハンセン指数とレッドチップ指数は前日終値を挟んで一進一退だったが、H株指数は銀行株などが重荷となり、小幅安で推移した。外部環境が不安定ななか、週末を迎えて商いはやや落ち込み、メインボードの売買代金は7日ぶりに900億HKドルを下回った。

 ハンセン指数は値下がりした構成銘柄の方が多かったものの、ハイテク株に支えられ、小幅高となった。昨日の上昇率1位だった瑞声科技(02018.HK)が続伸し、上昇率3位の2.88%高。好業績と増配を好感した買いが続き、上場来高値を更新した。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)も0.98%高となり、ハンセン指数の上昇に寄与した。

 上昇率1位は中国海洋石油(00883.HK)の3.93%高。16年12月本決算は96.85%減益だったものの、下期は黒字に転換し、市場予想ほど悪くなかったことが材料視された。

 一方、香港系不動産株の下げが目立った。新世界発展(00017.HK)が下落率1位の1.51%安だったほか、恒基地産(00012.HK)が1.22%安、信和置業(00083.HK)が1.00%安。本土住民による銀聯カードを利用した香港での不動産購入が正式に禁止されたと伝わり、これが悪材料となった。

 中国人寿保険(02628.HK)は1.23%安。16年12月本決算は新契約価値こそ大きく伸びたが、44.88%減益に終わったことが嫌気された。華潤電力控股(00836.HK)は昨日発表した16年12月本決算が大方の予想を下回ったことが嫌気され、1.23%安だった。同じく昨日に決算発表を済ませた中国移動(00941.HK)が0.91%安。投資判断や目標株価の引き下げが相次いだことが嫌気された。

 そのほかの銘柄では、輝山乳業(06863.HK)が急落し、85.00%安で前場を終了した後、売買停止となった。原因は不明だが、筆頭株主の楊凱・主席が借入金の担保として差し入れていた同社株が、強制決済のために大量売却されたという観測が流れている。ただ、楊主席に多額の資金を融資している平安銀行は、輝山乳業の株式を保有していないと強調し、こうした見方を否定している。また、楊主席が自身の不動産投資のために、輝山乳業の資金30億元を流用したという情報も流れているが、真相は不明。資金流用の噂を楊主席は否定していると、一部のメディアは報じている。(中国部・千原)

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