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【3月23日の香港市場】
2017.03.23 18:19
主要指数はハンセン指数が前日比0.02%高の2万4327.70ポイント、H株指数が0.29%高の1万487.45ポイントと、小幅に反発した。一方でレッドチップ指数は0.69%安の3975.85ポイントと続落。メインボードの売買代金は前日比で約1割減少したものの、概算では918億4700万HKドルと引き続き高水準だった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が11億600万元、深セン経由が4億7700万元だった。
前日の急落の反動もあり、本日の香港市場は買い戻す動きがやや優勢。前場の主要指数は概ね小高く推移した。上場企業の本決算・期末配当の発表も相次ぎ、好業績・高配当狙いの買いも目立った。もっとも、共和党の足並みの乱れが表面化し、トランプ政権の政策実行能力への懐疑的見方が徐々に強まる状況。英国でのテロ事件発生も加わり、米欧情勢の不透明感が一方で利益確定の売りにつながった。売り買いが交錯するなか、ハンセン、H株の両指数は後場も一進一退の値動きとなり、かろうじてプラス圏で大引け。レッドチップ指数は後場で軟調な値動きとなり、4000ポイントを割り込んで引けた。
香港財閥系の銘柄が決算内容を材料に買われた。長江地産(01113.HK)は2ケタの増収益を手がかりに、1.79%高。兄弟会社の長江和記(00001.HK)は大幅減益に沈んだものの、市場予想は上回り1.39%高で引けた。また、恒基地産(00012.HK)は堅調な決算内容や株式分割(無償交付)の実施が引き続き材料視され、1.76%高と続伸。ハンセン指数構成銘柄の上位に入った。また、中国の有力音響部品メーカーである瑞声科技(02018.HK)が急伸し、10.11%高で上昇率1位。好決算に加え、大幅な増配を決めたことが好感された。
このほか、本格的な行楽シーズンを前に観光・航空セクターが概ね堅調だった。専業旅運(01235.HK)が2.53%高、上海錦江国際酒店(02006.HK)が1.84%高、美麗華酒店(00071.HK)が1.23%高など、ホテル株が上昇。中国国際航空(00753.HK)が3.49%高、中国国際航空(00670.HK)が2.78%高と、航空大手が買われた。
一方で通信最大手の中国移動(00941.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.43%安に沈み、ハンセン、レッドチップの両指数の足を引っ張った。本決算で純利益が小幅増にとどまったことに加え、配当内容への失望感が広がった。また、ネット大手のテンセント(00700.HK)も0.97%安。本決算は大幅な増収益となったものの、好材料出尽くし感に基づく利益確定売りに押された。(中国部・畦田)
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