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【3月23日の中国本土市場】
2017.03.23 18:04
主要指数はA株が小幅に反発した一方、B株は続落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.10％高の3248.54ポイント。一方でB株指数は1.75％安の343.37ポイントに沈んだ。深セン市場では深セン成分指数が0.27％高の1万583.04ポイントと反発したものの、B株指数は0.29％安の1149.05ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6％増加し、概算で5795億元だった。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8億2300万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は9億8000万元の買い越しだった。
前場の本土市場は底堅い地合い。中国人民銀行（中央銀行）による資金供給や博鰲（ボアオ）アジアフォーラムの開幕、企業決算などが好材料視された。だが、上海B株指数が後場寄りから急落し、一時は4％近くも下落。規模が小さいB株に利益確定売りが殺到したとみられ、B株の急落がA株市場全体の地合いを悪くすると、上海総合指数は後場でマイナス圏に沈む場面もみられた。それでも取引終了にかけて持ち直し、かろうじてプラス圏で大引け。両市場全体では値下がり銘柄が約1600、値上がりが約1300だった。
PPP（官民パートナーシップ）を活用した公共投資が活発化するとの見通しから、西北地域の地場系銘柄が上昇。西蔵天路（600326.SS）と蘭州蘭石重型装備（603169.SS）、中建西部建設（002302.SZ）がストップ高となったほか、新疆衆和（600888.SS）が6.43％高、新疆城建【売付のみ】（600545.SS）が3.57％高。春の行楽シーズンを控えて観光セクターが昨日に続いて上昇し、中国国旅（601888.SS）が3.92％高、中青旅（600138.SS）が0.85％高、深セン華僑城（000069.SZ）が0.40％高。国産大型ジェット機「C919」の初飛行が近いとの観測から、中航飛機（000768.SZ）が2.09％高、中航光電（002179.SZ）が1.25％高など、航空機関連の銘柄が堅調。個別では大規模な再編計画を明らかにして半年ぶりに取引を再開した天馬微電子（000050.SZ）がストップ高。
一方で業績悪化を織り込み、発電セクターが軟調。華能国際電力'A'（600011.SS）が3.06％安と続落したほか、国投電力（600886.SS）が2.21％安、吉林電力（000875.SZ）が1.33％安。また、造酒セクターに利益確定売りが目立ち、安徽口子酒業（603589.SS）が2.77％安、洋河酒廠（002304.SZ）が1.40％安、茅台酒（600519.SS）が1.18％安、
なお、B株は特に上海B株に売りが目立った。大半が売り込まれ、特に純粋B株が急落。大化集団大連化工（900951.SS）が8.29％安、上海凌雲実業（900957.SS）が7.57％安で、下落率1～2位を占めた。（中国部・畦田）
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