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【3月21日の中国本土市場】
2017.03.21 17:24
主要指数はいずれも小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.33％高の3261.61ポイント、B株指数が0.34％高の351.00ポイントと続伸した。深セン市場でも深セン成分指数が0.51％高の1万586.62ポイントと続伸。B株指数は反発し、0.69％高の1155.91ポイントだった。両市場の売買代金は前日を僅かに下回り、概算で4964億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は8億4500万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）も1億4800万元の買い越しだった。
本土市場は底堅い地合いが続き、値上がり銘柄の数は値下がりをやや上回った。上海総合指数は概ね小高くもみ合い、そのまま大引け。3200ポイント半ばで下値を固めた。前日の米国株市場もまちまちとなったほか、国内発の重要イベントにも乏しく、やや材料難の一日となった。こうしたなか、相次ぐ上場企業の決算・期末配当の発表やマクロ経済の改善などが支援材料になった。
2月のエアコン出荷量が大幅に増加したこと受け、家電セクターが上昇。海信科龍電器'A'（000921.SZ）が5.24％高、格力電器（000651.SZ）が3.69％高、美的集団（000333.SZ）が2.47％高、海信電器（600060.SS）が1.32％高と堅調だった。また、需要回復や製品価格引き上げの観測を受け、白酒セクターが好調。老舗の茅台酒（600519.SS）が1.96％高と買われ、株価が400元の大台に迫った。同業他社も連れ高し、宜賓五糧液（000858.SZ）が5.57％高、瀘州老窖（000568.SZ）が5.05％高。また、石炭最大手の神華能源'A'（601088.SS）が8.33％高と急伸し、全体の地合いも支えた。本決算で増益となったことに加え、大幅な増配に踏み切ったことが好感された。このほか、公共投資の拡大を織り込み、建設セクターが堅調。葛洲ハ（600068.SS）が4.44％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.77％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が3.54％高だった。
一方で鉄鋼・建材セクターは全般的にさえず、華新セメント'A'【売付のみ】（600801.SS）が2.95％安、祁連山セメント（600720.SS）が2.91％安、北京金隅'A'（601992.SS）が1.88％安、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が1.78％安。また、足元で証券当局や取引所が証券取引をめぐり摘発の動きを強めており、関連法規の制定など規制強化の姿勢を鮮明にしていることから、証券セクターが軟調だった。西南証券（600369.SS）が2.43％安、華泰証券'A'（601688.SS）が1.47％安、海通証券'A'（600837.SS）が1.10％安、太平洋証券（601099.SS）が1.62％安。
なお、B株市場も値上がり銘柄数の方がやや多かった。上海B株は地場系銘柄が堅調で、上海陸家嘴金融貿易区開発（900932.SS）が上昇率1位の2.43％高。深センB株では家電セクターの無錫小天鵝（200418.SZ）が5.39％高で、上昇率1位になった。（中国部・畦田）
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