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飛克国際、大規模な再編を計画

2017.03.21 15:44

 飛克国際(01998.HK)は20日、大規模な資産・資本・債務再編を柱とする売買再開プランを明らかにした。株式併合、減資、売買単位の変更や、株主割当増資(オープン・オファー)、第三者割当増資などを含む資本再編を実施する予定。さらに株式化などを通じて債務を再編する。そのうえで新株を対価に吉林省の不動産事業を買収することで事業転換を図り、実質支配者も交代する見通し。一連の再編を通じて財務改善や収益力の強化につとめ、早期の売買再開を目指すという。

◆資本再編
 同社株2株を1株(額面0.20HKドル)に併合したうえで、額面を0.01HKドルに削減することで減資を実施し、約7720万HKドルを捻出する。これにより、約1億240万元に上る累積損失の削減を図る。株式併合にあわせ、売買単位も現在の2000株から2万株に切り替える。

 併合・減資の完了後、飛克国際は大規模なエクイティファイナンスを実施予定。同社株5株につき新株3株を割り当てる株主割当増資を。さらに投資家の戴啓興氏をはじめとする複数の第三者を対象に増資を実施する。一連のファイナンスを通じて約3億3010万HKドルの調達をめざし、資産買収の現金部分の対価や債務返済などに充てる。

◆資産売却・債務再編
 再建計画に基づき、飛克国際はすでに停止している主力のアパレル事業資産を債権者側に無償で引き渡す。さらに債務の株式化なども実施し、債務の再編を進める。

◆資産買収
 飛克国際は吉林省などで不動産事業を手がける俊永国際有限公司の全出資持分を総額11億5172万1733HKドルで買収する。うち1億6600万HKドルは現金で支払い、残りは対価株を割り当てるかたちで支払う。これにより、飛克国際の主力事業は不動産開発に転換する見通し。買収予定企業の2016年の売上高は26億5585万元、純利益は2億1553万元だった。

 株主割当増資を含む各種増資、対価株の発行価格はいずれも0.197HKドルを予定。再編を通じて同社株は再編前の9倍近くに拡大し、買収予定企業を支配している楊宏鵬氏が飛克国際の新たな筆頭株主となる見通し。予定スケジュールはあらためて開示するという。

 なお、同社株は2014年3月31日から売買停止となっている。
 
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/03/20)

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