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【3月16日の香港市場】

2017.03.16 18:33

 主要指数は大幅に反発した。ハンセン指数は3日ぶりに上昇し、前日比2.08%高の2万4288.28ポイント。H株指数は2.46%高の1万526.46ポイント、レッドチップ指数は2.23%高の4006.64ポイントと、急反発した。メインボードの売買代金は前日比で4割近くも増加し、概算で1022億HKドル。約1カ月ぶりに1000億HKドルを超える大商いだった。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が12億6400万元、深セン経由が11億6900万元。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場予想通りに0.25%の利上げを決定。一方で年内の追加利上げ見通しが3回に据え置かれたことで先行き不透明感が大きく後退し、前日の米国市場ではダウ平均が100ドル以上も上昇。米連邦政府の債務上限の適用停止措置が期限切れを迎えたものの、政府の資金繰りは当面問題ないとの見方が広がった。また、ニューヨークWTI原油先物も8営業日ぶりに反発した。加えてオランダ議会選挙で極右勢力の獲得議席が伸び悩んだことで、欧州リスクも大きく後退。トランプ大統領による予算教書の正式発表を間近に控えているものの、全般的には米欧発のリスク要因が大きく後退したと投資家は判断。これを受け、本日の香港株市場では幅広い銘柄に買い注文が出た。主要指数は大幅高で寄り付くと、その後も緩やかに上げ幅を拡大。ハンセン指数は再び2万4000ポイント台に乗せ、約18カ月ぶりの高値で引けた。H株指数は1万500ポイント、レッドチップ指数も4000ポイントという節目の水準を回復している。

 原油相場の反発を受け、中国海洋石油(00883.HK)が3.63%高、中国石油天然気(00857.HK)が3.18%高、中国石油化工(00386.HK)が3.09%高と、三大石油株がそろって切り返した。これを追い風に石炭最大手の神華能源(01088.HK)も3.42%高と反発。資源・エネルギー関連の銘柄に買い戻しが入り、洛陽欒川(03993.HK)が6.00%高、中国アルミ(02600.HK)が5.07%高、中煤能源(01898.HK)が3.34%高。また、通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が5.23%高となり、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。大幅減益の16年12月本決算を発表したものの、17年1-2月は回復傾向にあるほか、これにより混合所有制改革(民間資本の導入)が速まるとの思惑買いもみられた。同社への出資観測が消えないテンセント(00700.HK)も2.88%高としっかり。

 このほか、重要イベントの通過によるアク抜け感などから、金融セクターが買い進まれた。中国人寿保険(02628.HK)が3.76%高、中国銀行(03988.HK)が2.82%高、AIA(01299.HK)が2.78%高、中信証券(06030.HK)が2.16%高、HSBC(00005.HK)が1.02%高など、本土系、香港系問わず堅調に推移し、指数の上昇をけん引した。

 一方で香港のフラッグキャリアである国泰航空(00293.HK)が2.79%安と続落し、ハンセン指数構成銘柄で数少ない下落銘柄となった。引き続き16年12月本決算での赤字転落が嫌気されている。(中国部・畦田)

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