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【3月16日の中国本土市場】
2017.03.16 17:11
主要指数はいずれも上昇。上海総合指数は4日続伸し、前日比0.83%高の3268.93ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、1.11%高の350.13ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、0.77%高の1万624.42ポイント。B株指数は5日続伸し、0.51%高の1153.40ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約20%増加し、概算で5505億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は12億9500万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は6億2300万元の買い越しだった。
上海総合指数は小高く寄り付き、朝方の短時間で上げ幅を急拡大。その後も高値圏で推移し、本日の高値付近で引けた。上海市場の上昇銘柄は全体の8割半に上った。深セン市場の上昇銘柄は全体の8割だった。両市場合計の売買代金は先月23日以来の5000億元超えとなった。
米国の利上げを背景に、中国人民銀行(中央銀行)が本日実施した3030億元の中期流動性ファシリティー(MLF)は、落札金利が前回に比べ10ベーシスポイント高で決まった。公開市場操作での買いオペも、落札利回りが上昇。上海銀行間貸出金利(SHIBOR)も全面的に上昇した。マーケット金利の上昇を受け、人民元の対米ドル基準値も元高方向に大きく動いた。こうした金利水準の変動に加え、米国の利上げペースが緩やかになるとの見方から、中国本土からのマネー流出をめぐる懸念が後退。上場企業の大株主による保有株売却の規制が強化されるとの観測もあり、買い安心感が広がった。
なお、人民銀の責任者はMLF金利や買いオペ利回りの上昇について、入札で決まったと説明。預貸基準金利を引き上げたわけではなく、いわゆる利上げではないと強調し、投資家の心理への影響に配慮した。
上海A株市場では二大石油株や保険株が総じて堅調。銀行株はまちまちだった。こうしたなか証券株が買われ、中原証券'A'(601375.SS)と中国銀河証券'A'(601881.SS)がストップ高。株式売買代金の増加に加え、中国本土の債券市場の対外開放をめぐり、香港当局がスキーム制定などの準備をしていることも材料視された。深センA株市場では約1週間ぶりに売買を再開した中興通訊'A'(000063.SZ)がストップ高だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割半に達した。深センB株市場は全体の9割の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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