中国株ニュース 詳細
【3月15日の香港市場】
2017.03.15 18:14
主要指数はそろって小幅安で引けた。ハンセン指数は続落し、前日比0.14%安の2万3792.85ポイント。H株指数は0.41%安の1万272.83ポイント、レッドチップ指数は0.13%安の3919.00ポイントと、いずれも3日ぶりに反落した。メインボードの売買代金は前日比でわずかに増加し、概算で731億6600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が20億1100万元、深セン経由が7億7400万元だった。
サウジアラビアが減産基準を緩和したと伝わり、前日のニューヨークWTI原油先物は昨年11月以来の安値を更新。これを嫌気し、ダウ平均も調整した。外部環境の悪化を受け、本日の香港株市場は概ね神経質な地合いに終始。米連邦公開市場委員会(FOMC)やトランプ政権の予算教書、オランダ議会選挙などの重要イベントを控えて様子見ムードも続き、香港の主要指数は軟調に推移した。もっとも、前日までの統計発表を受けて中国経済減速の懸念が一段と後退しており、指数の下げ幅は限定的。また、全国人民代表大会(全人代)閉幕後の李克強首相の記者会見が行われ、1兆元以上の企業負担の軽減など、今年の複数の政策目標があらためて示された。政策期待も続き、これも地合い全体を下支えした。
原油相場の先安感が強まり、中国海洋石油(00883.HK)が1.12%安、中国石油化工(00386.HK)が0.68%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.52%安と三大石油株が下落。また、原油安という好材料にもかかわらず、香港のフラッグキャリアである国泰航空(00293.HK)が1.37%安となり、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位に沈んだ。16年12月本決算で最終赤字に転落したことが嫌気された。日米英の金融政策決定会合など重要イベントを間近に控え、リスク回避の思惑から本土系銀行株が利益確定売りに押された。中国銀行(03988.HK)が1.01%安、中国建設銀行(00939.HK)が0.78%安、交通銀行(03328.HK)が0.65%安、中国工商銀行(01398.HK)が0.58%安。
一方で香港交易所(00388.HK)が1.40%高としっかり。李克強首相が本日の記者会見で中国本土・香港間の債券取引「債券通」を今年中にも導入する考えを表明。本土と香港の両金融市場のさらなる関係強化が好感された。1-2月の旅客需要の増加が織り込まれ、中国東方航空(00670.HK)が6.48%高、中国南方航空(01055.HK)が4.81%高、中国国際航空(00753.HK)が3.15%高と、中国の航空大手3社が動意付いた。足元の堅調な不動産市場、全人代閉幕後の公共投資の拡大を織り込み、建機・建材株が上昇。北京金隅(02009.HK)が5.47%高、中国建材(03323.HK)が5.32%高、中聯重科(01157.HK)が3.56%高。
個別では不動産大手の雅居楽集団(03383.HK)が6.58%高。本日発表した16年12月本決算が大幅増益を記録したことに加え、増配を決めたことも買い材料になった。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門