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【3月14日の香港市場】
2017.03.14 18:10
主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅ながらも3日ぶりに反落し、前日比0.007%安の2万3827.95ポイント。H株指数は0.55%高の1万315.23ポイント、レッドチップ指数は0.39%高の3924.17ポイントと、いずれも続伸した。メインボードの売買代金は前日比で約17%減少。概算で720億700万HKドルに後退した。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が14億5400万元、深セン経由が6億5400万元だった。
本日の香港株市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが一段と強まり、やや上値が重い展開になった。ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退が続き、小幅に反落して大引け。一方のH株、レッドチップの両指数は底堅く推移し、終値は小幅ながらもプラス圏で引けた。中国国家統計局が本日発表した1-2月の経済指標は小売総額がやや予想を下回ったものの、生産、投資の各統計が上向き、まずまずの内容になった。これにより、中国経済減速への懸念が後退。さらに企業業績の改善を織り込む買いも引き続きみられ、全体の地合いを支えた。
3月のカジノ収入も増加トレンドが続くとの見方が広がり、マカオのカジノセクターが堅調。銀河娯楽(00027.HK)が2.06%高、サンズチャイナ(01928.HK)が1.92%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、3位を占めた。また、1-2月の自動車販売台数の伸び率が前年同期を上回ったことが引き続き好感され、自動車セクターが堅調。宝信汽車(01293.HK)が7.61%高、中国潤東汽車(01365.HK)が3.24%高、中国永達汽車(03669.HK)が1.99%高など、独立系の有力ディーラーが買い進まれた。
さらに足元低迷していたエネルギー・資源セクターの一角が上昇。崑崙能源(00135.HK)が2.05%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位になったほか、石炭最大手の神華能源(01088.HK)も1.40%高としっかり。当局による石炭業界への生産規制強化で需給バランスが改善に向かうとの観測が支えになった。個別では製薬会社の山東羅欣薬業(08058.HK)が25.89%高と急騰。経営陣による同社株の非公開化計画が明らかとなり、買付価格付近まで急伸した。
一方で金融世界大手のHSBC(00005.HK)が1.32%安に沈み、ハンセン指数の足を引っ張った。ロンドンに本拠を置くだけに、英国議会による欧州連合(EU)離脱法案の可決などが嫌気された。また、香港地場系の不動産株が軟調。新世界発展(00017.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる1.60%安、恒隆地産(00101.HK)が1.22%安、新鴻基地産(00016.HK)が1.05%安だった。個別では製薬会社の中国生物製薬(01177.HK)が7.31%安。前日夜発表の16年通期の決算が市場予想を下回り、利益確定売りが膨らんだ。(中国部・畦田)
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