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【3月9日の香港市場】
2017.03.09 17:50
主要指数はそろって4日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比1.18％安の2万3501.56ポイント、H株指数は1.79％安の1万95.79ポイント、レッドチップ指数は1.30％安の3860.62ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約3％増加し、概算で708億7300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が15億3500万元、深セン経由が4億1200万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日続落。キャタピラー社の不正会計をめぐる報道や原油安が重荷となった。こうしたなか民間の雇用調査で、2月の非農業部門の雇用者数が前月に比べ大幅増となったことが伝わり、利上げへの警戒感が強まった。この影響で債券が売られ、利回りが上昇。金融株などが収益改善への期待から買われた。外部環境の悪化を背景に、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付き、朝方にかけて下げ幅を拡大。原油安や米国の利上げへの警戒感から、幅広い銘柄が売られた。その後も主要指数は安値圏での小動きに終始。メインボードの売買代金は4日ぶりに700億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の下落を受け、エネルギー関連株の下げが目立った。石油株では中国石油化工（00386.HK）が下落率2位の3.44％安だったほか、中国石油天然気（00857.HK）が2.20％安、中国海洋石油（00883.HK）が1.76％安。石炭株では神華能源（01088.HK）が下落率1位の3.51％安だった。
昨日の上昇率1位だった吉利汽車（00175.HK）は利益確定売りに押され、本日は下落率4位の2.94％安。また、昨日は堅調だった本土系不動産株もそろって反落し、華潤置地（01109.HK）が下落率3位の3.04％安、中国海外発展（00688.HK）が1.84％安だった。幅広い銘柄が売られるなか、サンズチャイナ（01928.HK）が0.59％高となり、ハンセン指数構成銘柄のなかで唯一上昇した。大手投資銀行が投資判断を引き上げたことを好感したもようだ。
そのほかの銘柄では、中国航天国際（00031.HK）が2.80％安。16年12月本決算が減益となる見通しのうえ、長年にわたって取り組んできたロケット打ち上げ射場複合区域の開発から撤退することが嫌気された。（中国部・千原）
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