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【3月9日の中国本土市場】
2017.03.09 17:14
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が続落し、前日比0.73%安の3216.74ポイント。B株指数は3日続落し、0.35%安の345.80ポイント。深セン市場はそろって続落し、深セン成分指数が0.73%安の1万421.05ポイント、B株指数が1.31%安の1129.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約1%減少し、概算で4505億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は20億7400万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は2億7700万元の買い越しだった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大。3200ポイント割れが意識される水準まで下げ、その後は大引けまで安値圏での小動きに終始した。上海市場の下落銘柄は全体の7割あまりに上った。深セン市場は全体の6割半の銘柄が下落した。
本日発表された2月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.8%高にとどまり、市場予想を大幅に下回った。上昇率は2015年1月以来の低水準。生産者物価指数(PPI)は市場予想をやや上回る7.8%高で、2008年9月以降で最高となった。CPIの上昇について国家統計局の関係者は、昨年2月の物価が、春節(旧正月)と寒波の影響で異常に高かったため、前年同月比での伸びが鈍化したと説明。PPIについては、長期にわたった下落からの回復が続いていると語った。だが、物価の変動が実体経済に与える影響が不安視され、株式市場の地合いが悪化した。米国が3月にも利上げを決定するとの見方が日増しに強まり、投資家心理にも影響した。
上海A株市場では主力の銀行株が軟調。資金供給の買いオペを中止されたうえ、中国人民銀行(中央銀行)が銀行の自己資本比率を計算する際の株主資本評価を引き締めるという憶測も流れ、全体的に軟調となった。また、二大石油株がそろって売られ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.60%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.88%安。米国の在庫原油が先週に比べ増加したことを背景に、海外の原油相場が急落したことを嫌気した。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の8割半に上った。(中国部・千原)
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