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【3月8日の香港市場】
2017.03.08 18:19
主要指数はそろって3日続伸。ハンセン指数は前日比0.42％高の2万3782.27ポイント、H株指数は0.49％高の1万280.31ポイント、レッドチップ指数は0.79％高の3911.60ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約10％増加し、概算で689億9600万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は上海経由が12億6900万元、深セン経由が4億2200万元だった。
ニューヨーク市場は利益確定売りに押され、ダウ平均が小幅に続落。これを受け、香港の主要指数は小安く寄り付いたが、いずれも前場でプラスに切り返し、上げ幅を広げた。後場は高値圏での小動きとなった。昨日発表された中国の2月末の外貨準備高が8カ月ぶりに前月比で増加し、3兆米ドルの大台を回復。本日発表の2月の貿易統計は、輸出額こそ市場予想を下回ったものの、輸入額は大幅に上回り、中国の内需が拡大していると受けとめられ、買い安心感につながったもようだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車（00175.HK）が上昇率1位の8.03％高。2月の販売台数が前年同月比で大幅増となり、アナリストがポジティブに評価したことが材料視された。昨日の上昇率3位だった中国海外発展（00688.HK）は続伸し、本日は同2位の2.73％高。同社のシェア拡大を予想する投資銀行によって、注目銘柄リストに採用されたことが材料視された。同業の華潤置地（01109.HK）も続伸し、同5位の1.66％高だった。
中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）は同4位の2.13％高。同社の株主として民間資本を誘致する混合所有制改革について、第12期全国人民代表大会（全人代）第5回会議の会期中あるいは閉幕後に発表されるとの見方が報じられ、これが材料視された。誘致される民間資本の候補の一つと目されるテンセント（00700.HK）は0.18％高だった。香港鉄路（00066.HK）は16年12月本決算の業績が予想の上の方だったことから、1.20％高だった。このほかマカオのカジノ株、香港系不動産株の一角、本土系銀行株などが堅調だった。一方、昨日まで続伸していた国泰航空（00293.HK）が反落し、本日は下落率1位の1.50％安。
そのほかの銘柄では、中興通訊（00763.HK）が6.06％高。米国輸出規則（EAR）違反をめぐる米商務省に9億米ドル近くの罰金を支払うことに合意。金額が予想通りだったうえ、その要因を除けば業績は好調だったことをアナリストが評価し、これが買い材料となったもようだ。（中国部・千原）
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