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【3月8日の中国本土市場】

2017.03.08 17:05

 主要指数はいずれも小幅に下落。上海市場は上海総合指数が3営業日ぶりに反落し、前日比0.05%安の3240.66ポイント。B株指数は0.31%安の347.04ポイントと、続落した。深セン市場は深セン成分指数が0.51%安の1万498.31ポイントと、4日ぶりに調整。B株指数は7日ぶりに反落し、0.93%安の1144.81ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約8%減少し、概算で4557億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は引き続き売り越しとなり、売越額は2億6800万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は4億7700万元の買い越しだった。

 本土市場は利益確定売りに押され気味となり、2000以上の銘柄が値下がりした。上海総合指数や深セン成分指数は小安くもみ合い、そのまま大引け。前日のニューヨーク市場で株式や原油の調整が続くなど、世界的なリスクオンの巻き戻しがA株投資家のマインドを弱くした。中国の2月の外貨準備高は3兆米ドル回復という好結果となったものの、場中に発表された輸出額が市場予想を大きく下振れし、全般的に神経質な地合いが続いた。

 昨日に続いて資源・素材セクターが総じて軟調。馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が2.38%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が2.05%安、南京鋼鉄(600282.SS)が1.60%安と、鉄鋼大手が続落した。中央政府が石炭火力発電の新設計画の抑制方針を示したことで、大口需要の減少を織り込み石炭セクターが下落。西山煤電(000983.SZ)が1.89%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が1.40%安、中煤能源'A'(601898.SS)が1.14%安に沈んだ。

 一方で国有企業改革の進展が織り込まれ、大型国有株の一角が上昇。通信大手の中国聯合網絡通信(600050.SS)が7.54%高、北京キャピタル(600008.SS)が5.84%高、中国建築(601668.SS)が2.90%高、中国東方航空'A'(600115.SS)が1.27%高。また、不動産大手が買われ、華夏幸福基業(600340.SS)が3.12%高、万科企業'A'(000002.SZ)が2.27%高、金地グループ(600383.SS)が1.41%高だった。

 なお、B株市場もA株に連れ安となり、値上がりは12銘柄に限られた。この中で上海B株は観光セクターが堅調で、黄山旅行開発(900942.SS)が0.89%高、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が0.63%高で、指数の下げ幅をやや縮めた。(中国部・畦田)

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