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【3月7日の中国本土市場】
2017.03.07 17:08
主要指数は上海B株を除き、小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が続伸し、前日比0.26％高の3242.40ポイント。一方でB株指数が0.10％安の348.15ポイントと、わずかに反落した。深セン市場は深セン成分指数が3日続伸し、0.28％高の1万552.14ポイント。B株指数は6日続伸し、0.02％高の1155.63ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約4％増加し、概算で4955億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は引き続き売り越しとなり、売越額は3億5700万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は8億800万元の買い越しだった。
本土市場は概ね方向感に乏しい一日。両市場の値上がり数は約5割だった。上海総合指数や深セン総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始し、小幅ながらもプラス圏で取引を終えた。回復基調にある中国経済の動向や堅調な企業業績が引き続き好感された。一方で北朝鮮のミサイル発射により地政学的リスクが高まるなど、強弱双方の要因が重なり、全般的に膠着感が鮮明だった。
李克強首相の政府活動報告に「AI」（人工知能）が初めて盛り込まれたことを受け、科大訊飛（002230.SZ）が7.67％高、曙光信息産業（603019.SS）が2.44％高と、関連銘柄が上昇。製品価格引き上げの観測を受け、白酒セクターが好調。瀘州老窖（000568.SZ）が3.68％高、今世縁酒業（603369.SS）が2.85％高、茅台酒（600519.SS）が2.29％高。全国人民代表大会（全人代）で農業部トップが国産乳製品の将来に楽観的見通しを示したことから、光明乳業（600597.SS）が1.74％高、伊利実業（600887.SS）が1.05％高、貝因美食品（002570.SZ）が0.52％高と、乳製品メーカーがしっかり。また、足元で重機市場の景況感が急速に改善していることから、第一トラクター'A'（601038.SS）が1.79％高、三一重工（600031.SS）が1.23％高、中聯重科'A'（000157.SZ）が1.03％高と、重機メーカーが堅調だった。
一方で国内のコモディティ相場が軒並み下落したことから、資源・素材セクターが軟調。洛陽欒川'A'（603993.SS）が2.80％安、貴研プラチナ（600459.SS）が2.63％安、廈門タングステン（600549.SS）が1.83％安、雲南馳宏（600497.SS）が1.69％安と、非鉄セクターがさえない。馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が2.04％安、南京鋼鉄（600282.SS）が1.57％安と、鉄鋼大手も売られた。
なお、B株市場は約5割の銘柄が値下がり。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が下落率1位の2.13％安に沈み、指数の下げを主導した。一方で深センB株では京東方科技（200725.SZ）が2.18％高としっかり。新規参入の医療IT事業で海外企業に出資する計画が材料視された。（中国部・畦田）
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