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【3月6日の中国本土市場】
2017.03.06 17:17
主要指数はいずれも上昇。上海市場は3営業日ぶりに反発し、上海総合指数が前営業日比0.48％高の3233.86ポイント、B株指数が0.47％高の348.52ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続伸し、1.20％高の1万522.27ポイント。B株指数は小幅に5日続伸し、0.30％高の1155.34ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約7％増加し、概算で4789億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は先週に続いて売り越しとなり、売越額は2億4300万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億7900万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は8割の銘柄が上昇。上海総合指数は小安く寄り付いたが、その後はプラス圏で堅調に推移。一方で上値の重さもみられ、上げ幅は限られた。また、創業板（ChiNext）の上場銘柄が堅調で、深セン成分指数は約3カ月ぶりに1万500ポイント台を回復した。前日に第12期全国人民代表大会（全人代）第5回会議が開幕。李克強首相が政府活動報告を行い、積極的な財政政策や国有企業改革に基づく政策期待が地合い改善につながった。もっとも、市場予想通りとはいえ今年の経済成長率の目標値が6.5％前後に引き下げられたこともあり、景気の先行き不透明感も根強く、高値警戒感も残った。
家電セクターが好調に推移し、海信科龍電器'A'（000921.SZ）が5.60％高、美的集団（000333.SZ）が3.68％高、青島ハイアール（600690.SS）が1.84％高、海信電器（600060.SS）が1.61％高。「AI」（人口知能）が初めて政府活動報告で取り上げられたことを受け、科大訊飛（002230.SZ）が3.60％高、江南化工（002226.SZ）が1.74％高と、関連銘柄が買われた。建設機械市場の回復が鮮明となり、徐工機械（000425.SZ）が2.81％高、三一重工（600031.SS）が2.53％高、中航重機（600765.SS）が2.01％高、中信重工機械（601608.SS）が1.96％高と、重機セクターがしっかり。
一方で銀行株が振るわず、指数の足を引っ張った。中国人民銀行（中央銀行）の副行長が預金準備率の引き下げに否定的な発言をしたことが影響し、交通銀行'A'（601328.SS）が0.96％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.54％安、中国光大銀行'A'（601818.SS）が0.48安。また、建設セクターに利益確定売りが広がり、中国交通建設'A'（601800.SS）が1.32％安、中国鉄建'A'（601186.SS）が0.62％安、中国建築（601668.SS）が0.57％安。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約6割半の銘柄が上昇。上海B株では時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が2.00％高と買い戻され、指数の上昇を支えた。深センB株では家電セクターが好調で、無錫小天鵝（200418.SZ）が上昇率1位の2.93％高となった。（中国部・畦田）
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