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【3月3日の香港市場】

2017.03.03 17:53

 主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.73%安の2万3552.72ポイントと続落。レッドチップ指数は0.51%安の3851.82ポイントと、3日ぶりに反落した。そしてH株指数は7日続落と下げ止まらず、0.99%安の1万144.47ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約8%減少し、概算で757億500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は深セン経由が2億5000万元の買い越し。また、売り越しが続いていた上海経由も本日は買いが多く、買越額は12億7500万元に達した。

 過熱感が意識され、前日の米国株市場ではダウ平均が反落。また、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて、3月中旬での利上げ実施の観測が一段と高まった。同時に利上げを織り込むかたちで原油、金、非鉄といったコモディティ価格も下落。こうした外部環境の悪化を受け、週末の香港株市場は引き続き軟調な地合いになった。主要指数は大引けまでマイナス圏で低迷。また、H株指数は本日も調整し、これで7日続落となった。オンショアの人民元レートが下落し、対米ドルで6.9元を割り込んだことが投資家心理を悪くした。

 米国と金融政策で連動する香港の地場系銘柄が総じて軟調。特に一番影響を受けるとみられる不動産セクターがさえず、新世界発展(00017.HK)が2.26%安、恒隆地産(00101.HK)が1.82%安、長江地産(01113.HK)が1.52%安、信和置業(00083.HK)が1.44%安に沈んだ。また、人民元の先安感が広がり、本土系の金融株が低迷。中国銀行(03988.HK)が1.81%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.75%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.59%安と大型銀行株が売られ、指数の足を引っ張った。中国当局が不動産引き締めを強めるなか、融創中国(01918.HK)が3.33%安、越秀地産(00123.HK)が3.12%安、華潤置地(01109.HK)が1.67%安、中国恒大(03333.HK)が1.54%安など、本土系の不動産株も売られた。

 また、利上げを織り込むかたちで商品相場の先安感が強まり、洛陽欒川(03993.HK)が4.46%安、紫金砿業(02899.HK)が4.16%安、中国アルミ(02600.HK)が1.66%安など、金属セクターが軟調。個別では通信設備大手の中興通訊(00763.HK)が米国政府から多額の罰金を科される可能性が浮上し、1.43%安。

 一方で利上げ観測の台頭は米国経済の強さも市場に印象付け、輸出関連株の一角が上昇。同国を最大市場とする商社の利豊(00494.HK)は3.23%高と買われ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。同じく同国市場に展開する聯想集団(00992.HK)も0.21%高。また、政策期待が続き、ガスセクターが続伸。新奥能源(02688.HK)が3.40%高、華潤燃気(01193.HK)が1.56%高、中石化冠徳(00934.HK)が0.45%高で引けた。(中国部・畦田)

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