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【3月2日の中国本土市場】

2017.03.02 17:12

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも3日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比0.52%安の3230.02ポイント、B株指数は0.65%安の347.77ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反落し、0.49%安の1万367.30ポイント。B株指数は小幅に3日続伸し、0.08%高の1150.88ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で4867億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9900万元の売り越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は6億700万元の買い越しだった。

 上海総合指数は小高く寄り付いたものの、前場の中盤で下げに転じた。かろうじて上げに転じ、前場を終了したが、後場は一本調子で下げ幅を広げる展開。本日の安値付近で取引を終了した。上海市場は全体の7割の銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄が全体の6割半だった。明日から中国人民政治協商会議の第12期全国委員会第5回会議(全国政協)が始まり、5日には第12期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が控えていることから、様子見ムードが強かった。

 上海A株市場は主力の銀行株、二大石油株、保険株が軟調だった。そのほかでは昨日堅調だったセメント株が幅広く売られ、福建セメント【売付のみ】(600802.SS)が7.13%安、祁連山セメント(600720.SS)が5.64%安、華新セメント'A'【売付のみ】(600801.SS)が3.90%安。そのほかの建材株も軟調で、青松建材化工【売付のみ】(600425.SS)が5.35%安、寧夏建材【売付のみ】(600449.SS)が5.01%安だった。中国が今年中に45兆元の固定資産投資を実施するという憶測について記者が国家発展改革委員会のスポークスマンに質問したところ、経済の健全な発展と社会の安定を念頭に、強烈な刺激策を打ち出すことはないと回答。インフラ投資拡大への期待感が後退し、建材株の売りにつながったもようだ。

 上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率3位の2.34%安となり、上海B株指数の足を引っ張った。深センB株市場は下落した銘柄の方が多かったものの、一部の大型株に支えられ、深センB株指数はわずかに上昇した。湖北沙隆達(200553.SZ)が2.53%高、広東高速道路(200429.SZ)が1.83%高となり、上昇率1~2位に並んだほか、山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が同4位の1.22%高だった。(中国部・千原)

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