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【3月1日の香港市場】

2017.03.01 18:05

 主要指数は小動きとなり、ハンセン指数は前日比0.15%高の2万3776.49ポイント、レッドチップ指数は0.14%高の3859.00ポイントと、5営業日ぶりに上昇した。一方でH株指数は5日続落し、0.09%安の1万287.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で前日から約4%増加し、762億200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は深セン経由が3億9100万元の買い越し。対照的に上海経由は4億3900万元の売り越しに転じた。

 本日の香港株市場は方向感に乏しい展開に終始。前日の米国株の小幅調整を受けて上値の重さが続いた一方で、中国の製造業PMIの上振れや、一部企業の好決算などが支援材料になった。主要指数はいずれも小動きとなり、ハンセン、レッドチップの両指数はかろうじてプラス圏で引けたものの、H株指数はわずかに前日終値を下回った。注目のトランプ大統領の議会演説は経済政策の具体性に欠け、ポジティブサプライズがない内容だった。一方でネガティブサプライズもなく、多くの投資家は様子見ムードを継続。相場全体への影響は限られた。

 マカオのカジノ大手である銀河娯楽(00027.HK)が発表した16年12月本決算が大幅増益となり、5.51%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。ライバルのサンズチャイナ(01928.HK)にも買いが膨らみ、同2位の3.85%高。もっとも、老舗の澳門博彩控股(00880.HK)は減収減益にとどまり、2.04%の逆行安に沈んだ。また、香港地場系の主力銘柄が概ね堅調。地場銀大手の東亜銀行(00023.HK)は押し目買いが入り、同3位の2.33%高。九龍倉集団(00004.HK)が2.03%高、新鴻基地産(00016.HK)が1.85%高、長江地産(01113.HK)が0.66%高など、財閥系デベロッパーがしっかり。

 本土系をみるとインフラ建設関連の銘柄が上昇。全国人民代表大会(全人代)前の公共事業拡大への期待感に加え、トランプ大統領が再度強調した「インフラ投資1兆米ドル」構想を受けたインフラ輸出拡大の思惑買いがみられた。設備メーカーの中国鉄建高新装備(01786.HK)が11.55%高。海外案件に強いインフラ建設大手の中国交通建設(01800.HK)は足下の好調な経営業績も手がかりに、7.78%高と買い進まれた。また、中国製造業PMIの上振れ、米国需要の拡大期待を背景に、金属・非鉄セクターが上昇。中国アルミ(02600.HK)が7.49%高、新疆新キン砿業(03833.HK)が3.57%高、鞍鋼(00347.HK)が3.31%高。

 一方で中国石油天然気(00857.HK)が1.35%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.98%安、中国石油化工(00386.HK)が0.83%安と、三大石油株が続落。中央財経領導小組の第15回会議が開かれ、習近平・国家主席がバブル抑制やゾンビ企業の淘汰を強調。これを受けて引き締め懸念が広がり、不動産・金融セクターの一角がさえない。華潤置地(01109.HK)が1.41%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位になったほか、中国工商銀行(01398.HK)が0.98%安、中国海外発展(00688.HK)が0.83%安だった。(中国部・畦田)

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