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【2月22日の香港市場】

2017.02.22 18:18

 主要指数はそろって反発。ハンセン指数は前日比0.99%高の2万4201.96ポイント、H株指数は1.23%高の1万537.58ポイント、レッドチップ指数は1.49%高の3930.93ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で925億3500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が45億1100万元、深セン経由が5億4900万元だった。

 ニューヨーク市場は小売企業の好決算などを手がかりにダウ平均が8日続伸。8日続けて過去最高値を更新した。良好な外部環境を追い風に、香港の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数は始値で2万4000ポイントを回復。いずれの指数も朝方にかけて上げ幅を広げ、その後も安定的に推移。ハンセン指数とレッドチップ指数は高値引けとなった。メインボードの売買代金は4営業日ぶりに900億HKドルを突破。「港股通」(本土からの香港株投資)を通じた売買が活発となり、その売買代金はメインボードの全体の12%近くに上った。

 ハンセン指数の構成銘柄では本土系不動産株が大幅高。華潤置地(01109.HK)が上昇率1位の5.01%高、中国海外発展(00688.HK)が同3位の3.60%高だった。主要70都市の1月の住宅価格統計が発表され、前月比での価格上昇が基本的に止まったことが確認された。各都市で個別に住宅価格政策を実施している効果が表れており、さらに厳しい措置が打ち出される可能性が低くなったと受けとめられ、買い安心感が強まったもようだ。

 前場の終了後に16年12月中間決算を発表した新世界発展(00017.HK)は、上昇率4位の3.49%高。その他の香港系不動産株も堅調で、九龍倉集団(00004.HK)が同2位の3.98%高、信和置業(00083.HK)が同5位の2.52%高。米ウォルマートの四半期決算で既存店売上高が市場予想を上回ったことを受け、同社を主要顧客とする利豊(00494.HK)が2.29%高。昨日の下落率4位だったテンセント(00700.HK)が反発し、本日は1.89%高。検索連動型広告の伸びを評価したアナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。

 昨日は軟調だった本土系銀行株が反発し、中国建設銀行(00939.HK)が2.38%高、中国工商銀行(01398.HK)が2.16%高、交通銀行(03328.HK)が1.91%高、中国銀行(03988.HK)が1.77%高。中国共産党の中央政治局会議が開かれ、今年も積極的な財政政策と穏健な金融政策を継続する方針が示され、これが手がかりとなった。

 一方、昨日は上昇率1位だった百麗国際(01880.HK)が利益確定売りに押され、本日は下落率1位の0.90%安。昨日の下落率1位だったHSBC(00005.HK)は続落し、本日は0.15%安。市場予想を下回る16年12月本決算を受け、目標株価の引き下げが相次いだことを嫌気した。

 本日上場した駿傑集団(08188.HK)は前場で売買を停止。終値は募集価格に比べ542.59%高。売買停止は香港証券取引所が命じたもので、上場初日としては異例。目論見書に問題があったという見方が有力視されている。(中国部・千原)

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