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【2月22日の中国本土市場】

2017.02.22 17:10

 主要指数は小幅に3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.24%高の3261.21ポイント、B株指数が0.07%高の349.08ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.37%高の1万444.37ポイント、B株指数が0.74%高の1148.52ポイントだった。両市場の売買代金は前日をわずかに上回り、概算で5022億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)4億2900万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)も7億9400万元の買い越しだった。

 本土市場はやや方向感に乏しい一日となり、約5割の銘柄が上昇。一方、値下がりも約4割に達した。上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きに終始し、最終的に小幅高で大引け。習近平・総書記主催の中国共産党中央政治局会議が開かれ、積極的な財政政策の堅持があらためて決まった。これを受けて政策期待の買いが継続。企業業績の改善を織り込む買いもみられた。一方で高値警戒感も強まり、当面の利益を確定する動きも目立った。

 中央政治局会議が積極的な財政政策の方針をあらためて打ち出したことから、公共投資関連の銘柄が上昇。製品需要の拡大が織り込まれて尖峰グループ(600668.SS)や華新セメント'A'【売付のみ】(600801.SS)、祁連山セメント(600720.SS)がストップ高となるなど、セメント株が動意付いた。中鉄二局(600528.SS)が2.47%高、葛洲ハ(600068.SS)が1.99%高、中国交通建設'A'(601800.SS)が0.39%高など、建設株がしっかり。1月の全国70都市の住宅価格統計が明らかとなり、地方都市を中心に45都市が前月比で上昇。これを手がかりに不動産株の一角も値上がりし、中糧地産(000031.SZ)が3.49%高、北京首都開発(600376.SS)が1.63%高、華夏幸福基業(600340.SS)が1.58%高。

 また、白酒最大手である茅台酒(600519.SS)が1-3月期の増益見通しを公表し、0.87%高。白酒業界全体の業績改善期待が広がり、杏花村汾酒(600809.SS)が7.94%高、今世縁酒業(603369.SS)が6.18%高、酒鬼酒(000799.SZ)が2.35%高と、白酒メーカーが物色された。

 一方で足元買われていた流通セクターに利益確定売りが目立ち、杭州解百(600814.SS)が3.20%安、永輝スーパー(601933.SS)が2.77%安、中央商場(600280.SS)が1.98%安。増資規制の強化による引受業務低迷への警戒感が続き、中原証券'A'(601375.SS)が3.76%安、中国銀河証券'A'(601881.SS)が2.33%安と、一部の証券株が続落した。

 なお、上海B株は利益確定売りが優勢で、値下がり銘柄の方が多かった。それでも大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率3位の1.75%高と堅調で、指数の上昇に寄与した。(中国部・畦田)

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