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【2月21日の中国本土市場】
2017.02.21 17:24
主要指数は小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.41％高の3253.32ポイント、B株指数が0.34％高の348.81ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.74％高の1万405.74ポイント、B株指数が0.54％高の1140.08ポイントだった。両市場の売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で4990億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は6億1200万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）も8億5100万元の買い越しだった。
本土市場は約7割の銘柄が値上がりした。上海総合指数は小高くもみ合い、3200ポイント台半ばで大引け。約2カ月半ぶりの高値となった。全国人民代表大会（全人代）の開幕を来月に控え、構造改革の推進を織り込む買いがみられた。また、企業業績への期待感、市場の流動性の改善なども引き続き好感された。一方で中国の最大の輸出エリアである欧州で政治リスクが高まっており、上値の重さも目立った。
流通大手の上海百聯集団'A'（600827.SS）とEコマース最大手のアリババ・グループとの事業提携が引き続き刺激材料になり、流通セクターが上昇。上海百聯集団'A'と永輝スーパー（601933.SS）がストップ高で引けたほか、杭州解百（600814.SS）が7.84％高、中央商場（600280.SS）が5.67％高、欧亜グループ（600697.SS）が1.60％高だった。国務院直轄の中糧集団が傘下企業の混合所有制改革（民間資本の導入）を来年中に完了させる方針を明らかにし、同集団傘下の中糧地産（000031.SZ）が2.02％高、中糧屯河（600737.SS）が1.01％高。
また、北京市のエコ自動車補助金リストの発表を控え、自動車セクターが堅調。さらにカーシェアの大都市での普及が進んでおり、関連銘柄の海馬汽車（000572.SZ）がストップ高、力帆実業（601777.SS）が6.45％高と買い進まれた。全人代を前に環境保護・新エネ・再エネ関連の銘柄が物色され、福建龍馬環衛（603686.SS）が1.02％高、偉明環保（603568.SS）が0.71％高。
一方で増資規制の強化による引受業務の低迷が警戒され、中原証券'A'（601375.SS）が3.71％安、中国銀河証券'A'（601881.SS）が1.57％安と、証券セクターの一角が下落。白酒セクターに利益確定の売りがみられ、古越竜山紹興酒【売付のみ】（600059.SS）が0.88％安、茅台酒（600519.SS）が0.70％安だった。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約7割半が上昇。上海B株では上海百聯集団（900923.SS）が連騰し、5.29％高となった。（中国部・畦田）
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