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【2月16日の香港市場】

2017.02.16 18:04

 主要指数はハンセン指数が前日比0.47%高の2万4107.70ポイント、H株指数が0.18%高の1万455.02ポイントと、小幅に続伸。一方のレッドチップ指数はわずかに反落し、0.35%安の3915.64ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約3%減少。概算で1076億3000万HKドルだった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が21億1200万元、深セン経由が3億5300万元。

 強い米国景気を裏付ける複数の経済統計が材料視され、前日のニューヨーク市場でもダウ平均が最高値を更新した。米国発の好材料を手がかりに、本日の香港株市場は底堅く推移。ハンセン、H株の両指数はもみ合いながらも小幅高で大引け。ハンセン指数は約5カ月ぶりに終値で2万4000ポイントを回復した。中国人民銀行(中央銀行)が本日の公開市場操作を通じ、差し引きで約1000億元の資金を供給。14営業日続いたネットでの資金吸収が止まり、引き締め懸念が和らいだことも支えになった。一方で米国の利上げ加速による香港経済への影響などが警戒されたほか、一部企業の決算下振れも悪材料視され、指数の上げ幅は限定的。レッドチップ指数に至っては、ほぼマイナス圏での小動きに終始した。

 不良債権処理の進展、金融引き締め懸念の後退などを受け、本土系銀行株が続伸。中国建設銀行(00939.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.87%高、交通銀行(03328.HK)が1.61%高、中国銀行(03988.HK)が1.51%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.58%高で取引を終え、ハンセン、H株の両指数の上昇に寄与した。民用航空産業の新5カ年計画(16~20年)の詳細が正式発表され、中国南方航空(01055.HK)が2.70%高、中国東方航空(00670.HK)が2.63%高、中国国際航空(00753.HK)が1.38%高と、三大航空株が上昇。航空機リース業の中国飛機租賃集団(01848.HK)も3.23%高としっかり。石炭価格の安定化に向けた政策措置を織り込み、石炭大手が続伸。ヤン州煤業(01171.HK)が1.58%高、中煤能源(01898.HK)が0.94%高だった。また、米国株でナスダック指数が最高値を更新したことを追い風に、香港でもハイテク株が堅調だった。ネット大手のテンセント(00700.HK)はアナリストによる目標株価の引き上げも材料視され、2.61%高で大引け。スマホ用アプリ大手の美図公司(01357.HK)は3.38%高で引けた。

 一方でエレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)が6.69%安と急落し、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。4-12月期決算でも減収が続いたことが嫌気された。また、利益確定の売りが建材セクターに目立ち、安徽海螺水泥(00914.HK)が2.22%安、台泥国際(01136.HK)が1.55%安、中国建材(03323.HK)が1.51%安。大都市での追加の不動産引き締め策の導入が続き、本土系デベロッパーが概ねさえない。金地商置(00535.HK)が3.63%安、華潤置地(01109.HK)が1.62%安。香港系の不動産株も米国利上げを織り込む売りが見られ、長江地産(01113.HK)が1.51%安、新鴻基地産(00016.HK)が0.73%安、恒基地産(00012.HK)が0.22%安だった。(中国部・畦田)

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