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【2月16日の中国本土市場】
2017.02.16 17:24
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が反発し、前日比0.51%高の3229.61ポイント。B株指数は小幅に9日続伸し、0.07%高の345.00ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、0.75%高の1万253.95ポイント。B株指数は反発し、0.46%高の1124.21ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約13%減少し、概算で4515億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は11億4900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も8億6300万元の買い越しだった。
上海総合指数は高値警戒感を背景に、朝方から前日終値を挟んで一進一退。前場の終盤からはプラス圏で推移し、本日の高値付近で引けた。上海市場の上昇銘柄は全体の6割半。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が上昇した。本日も中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作を通じて市中銀行に資金を供給。過去の買いオペの満期到来による資金吸収分を上回る規模となり、差し引き1000億元の資金放出となった。資金放出は今年1月22日以来で、流動性の引き締めが緩和されたことを株式市場も好感した。
上海A株市場では主力の銀行株がまちまち。二大石油株や保険株は軟調だった。こうしたなか昨日は下げが目立った石炭株が堅調。安源煤業(600397.SS)がストップ高だったほか、陝西煤業【売付のみ】(601225.SS)が4.77%高、陝西黑猫焦化(601015.SS)が4.59%高だった。来週にも石炭大手を集めた座談会が開かれると伝わり、政策などへの期待感が広がったもようだ。非鉄金属株も買われ、洛陽欒川'A'(603993.SS)がストップ高だったほか、広晟有色金属【売付のみ】(600259.SS)が5.46%高。国務院国有資産監督管理委員会の幹部が、非鉄金属、造船、石油精製、建材、電力などの過剰生産削減を進める内容の文章を発表し、これを好感した。
深センA株市場では正邦科技(002157.SZ)が7.10%高。16年12月本決算の速報を発表し、大幅な増益だったことを好感した。西山煤電(000983.SZ)は3.20%高。同社を山西省のコークス炭産業を整合するプラットフォームとする構想を同省高官が明らかにし、これが手がかりとなった。深セン華僑城(000069.SZ)は2.11%高。16年12月本決算の速報が大幅増益だったことに加え、広東省深セン市の商業用地を落札したことも材料視された。
上海B株市場は下落した銘柄の方が多かったが、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の2.92%高となったことで、上海B株指数はわずかに上昇した。大化集団大連化工(900951.SS)は16年12月本決算の発表後に*ST特別処理が適用される見通しを明らかにし、ストップ安となった。深センB株市場は全体の7割近くの銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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