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佑威国際、大規模再編の内容を変更

2017.02.16 11:04

 佑威国際(00627.HK)は15日、大規模な資産再編をめぐり、資産買収の予定額を変更したと発表した。中国本土で不動産事業などを展開する福州福晟集団有限公司(福州福晟集団)について、全出資持分の買収額を15億1131万3200HKドルに引き下げることで売り手と合意。1億HKドルは現金で支払い、残りは当初の予定通り対価株を割り当てるかたちで支払う。

 一方で新株と転換社債(CB)を複数の第三者に割り当てるほか、既存の主力事業であるアパレル・繊維事業を売却することで、諸費用を除き最大8億7270万HKドルを調達する計画。さらに7億8316万HKドルに上る株式払込剰余金も取り崩す。これらを原資に累積損失の一掃や債務返済を進めるほか、新規参入する不動産開発にも投じるという。

 一連の再編を経て、同社は既存事業の建材貿易と不動産投資に加え、福州福晟集団が手がける湖南省長沙市での複数の不動産開発などを展開していく見込み。社名も「福晟国際控股集団有限公司」(Fullsun International Holdings Group Co. Ltd.)に変更する予定。福州福晟集団の2016年1-9月期の売上高は4億1416万元、税引き後利益は1790万9000元だった。

 なお、新株の発行価格、CBの転換価格はいずれも0.22HKドルで、2017年2月16日の終値0.60HKドルを63.33%下回る水準。一連の新株発行が完了した場合、売り手である実業家の潘偉明氏の持ち株比率は61.32%に達し、新たな筆頭株主となる見通し。再編計画は「リバース・テイクオーバー」(時価総額の小さな企業が大きな企業を買収すること。裏口上場の手段の一つでもある)に該当することから、上場規則に基づき香港証券取引所に新規上場の申請をする。

(同件につきましては、2015年10月28日付「大規模な再編を計画」、2015年4月28日付「不動産会社の買収を計画」をご参照ください)
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/02/15)

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