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【2月14日の香港市場】
2017.02.14 17:52
主要指数は小幅に反落した。ハンセン指数は5日ぶりに下落し、前日比0.03%安の2万3703.01ポイント。H株指数は7日ぶりに反落し、0.03%安の1万254.44ポイント。レッドチップ指数は8日ぶりに下げ、0.41%安の3927.24ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約6%減少し、概算で855億900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が26億4800万元、深セン経由が5億8400万元だった。
香港市場は主要指数が小動きに終始し、結局は小幅安で大引け。前日までの4日続伸を経てハンセン指数が2万4000ポイント回復を視野に入れたことで高値警戒感が強まり、利益確定の売りが散見された。トランプ米大統領の安全保障担当補佐官の辞任が伝わり、米国情勢の不透明感が強まったことも重しになった。このほか、本日発表の1月の物価統計が上振れし、中国のインフレ加速への警戒感もみられた。一方で連日の高値更新を続ける米国株市場の動向、中国企業の業績改善の観測などが引き続き地合いを支える状況。強弱双方の材料が重なり、概ね方向感に乏しい地合いとなった。
国際原油相場の反落を受け、中国海洋石油(00883.HK)が1.54%安、中国石油化工(00386.HK)が1.29%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.48%安と、三大石油株が調整した。インフレ観測を背景に大都市での住宅ローン金利の上昇観測が強まり、不動産セクターも概ねさえない。融創中国(01918.HK)が2.45%安、新城発展(01030.HK)が1.55%安、中国恒大(03333.HK)が1.38%安、万科企業(02202.HK)が0.79%安。また、1月の農作物・食肉価格などの上昇を受け、原材料コスト増への懸念から軽工業に属する消費関連の銘柄が概ねさえない。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が2.19%安、衛生用品大手の恒安国際(01044.HK)が1.99%安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~2位に並んだ。
一方、出遅れが目立っていたマカオのカジノ株に買いが入った。2月のカジノ市場について複数のアナリストが楽観的な見通しを示したことが手がかりになっており、銀河娯楽(00027.HK)が6.92%高、サンズチャイナ(01928.HK)が4.91%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。また、食肉価格の上昇を受けて食肉大手に買いが入り、中糧肉食(01610.HK)が5.48%高、雨潤食品(01068.HK)が2.30%高。
個別では、香港のテレビ放送局であるTVB(00511.HK)が9.22%高と急騰した。TOB方式の自社株買い計画で提示価格を引き上げたことが好感された。ITセクターの企展控股(01808.HK)は筆頭株主傘下の仁天科技(00885.HK)による公開買付の計画が明らかとなり、6.38%高。提示価格と同じ価格で大引けした。(中国部・畦田)
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