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【2月13日の香港市場】

2017.02.13 17:49

 主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は4日続伸し、前営業日比0.57%高の2万3710.98ポイント。H株指数は6日続伸し、1.30%高の1万257.84ポイント。レッドチップ指数は7日続伸し、0.60%高の3943.73ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約9%増加し、概算で907億9700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が26億6700万元、深セン経由が6億1700万元だった。

 トランプ新政権による大規模減税への期待感を背景に、先週末の米国株市場ではダウ平均が最高値を更新。また、石油輸出国機構(OPEC)による減産合意の着実な履行が好感され、ニューヨークWTI原油先物も上昇した。良好な外部環境が支えとなり、週明けの香港株市場は主要指数が堅調に推移。本日の上海総合指数や日経平均が上昇トレンドを維持したことも支えとなった。A・H重複上場株が買われ、H株指数は本日の高値圏で大引け。もっとも、ハンセン、レッドチップの両指数は上値の重さが目立ち、上げ幅は限られた。

 運用環境の改善などが織り込まれ、保険セクターがしっかり。中国人寿保険(02628.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる3.16%高となったほか、平安保険(02318.HK)が1.44%高、新華人寿保険(01336.HK)が1.61%高、中国人民保険集団(01339.HK)が1.24%高。中国人民銀行(中央銀行)が久しぶりにリバースレポを再開したことで、金融引き締めへの懸念がやや後退。これを材料に銀行株も値上がりし、招商銀行(03968.HK)が2.46%高、中国民生銀行(01988.HK)が2.04%高、鄭州銀行(06196.HK)が1.75%高と買われた。

 世界最大の銅山であるチリのエスコンディーダでストライキの混乱が続いていることで銅価格の先高感が一段と高まり、非鉄セクターの追い風になったs。中国大冶有色金属(00661.HK)が9.02%高、江西銅業(00358.HK)が3.77%高、洛陽欒川(03993.HK)が3.58%高。また、核産業に関する新5カ年計画が明らかとなり、原発関連の銘柄が物色された。中国能源建設(03996.HK)が5.63%高、中広核砿業(01164.HK)が4.76%高、東方電気(01072.HK)が4.00%高、大唐国際発電(00991.HK)が3.79%高、中国核能科技(00611.HK)が2.27%高。

 一方で大手商社の利豊(00494.HK)が2.33%安。ハンセン指数構成銘柄からの除外が決まったことで、構成銘柄の下落率1位に沈んだ。また、大都市で住宅ローン金利の引き上げが相次いでいることから、本土系不動産株の一角が軟調。融創中国(01918.HK)が1.87%安、碧桂園控股(02007.HK)が1.13%安、華潤置地(01109.HK)が0.69%安となった。このほか、米大手投資銀行による目標株価引き下げを受け、マカオのカジノ大手であるサンズチャイナ(01928.HK)が1.25%安。MGMチャイナ(02282.HK)が0.84%安、銀河娯楽(00027.HK)が0.28%安など、ほかのカジノ大手もさえない。(中国部・畦田)

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