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【2月10日の中国本土市場】
2017.02.10 17:24
主要指数は小幅に続伸。上海A株が3日連続、B株は5日連続で上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.42％高の3196.69ポイント、B株指数が0.38％高の341.80ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.03％高の1万186.37ポイント、B株指数が0.42％高の1111.99ポイント。両市場の売買代金は前日比で約9％増加し、概算で4985億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は11億1600万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億4100万元の買い越しだった。
週末の上海総合指数は小高く推移。後場で節目の3200ポイントを抜く場面があったものの、上値は重く、結局は大台を割り込むかたちで取引を終えた。1月の中国の貿易統計が輸出、輸入のいずれも市場予想を上回ったことが好感された。トランプ政権の大規模減税を織り込んで前日の米国株市場でダウ平均が最高値を更新するなど、良好な外部環境も買い安心感につながった。もっとも、中国の金融引き締め、人民元安、米中両国の通商摩擦などへの警戒感も燻り続け、上値は引き続き重い状況。リスク回避で大型株に買いが入った一方、中小型株の多くは利益確定売りが目立った。上海市場は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。深セン市場は約6割が値下がりした。
今年の固定資産投資は堅調との見通しやインフラ輸出への期待感などを背景に、インフラ建設関連の銘柄が上昇。祁連山セメント（600720.SS）や徐工機械（000425.SZ）がストップ高、建設・プラント大手の葛洲ハ（600068.SS）が5.53％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が5.42％高、中国建築（601668.SS）が3.49％高だった。また、サプライサイド改革の加速を織り込み、重点対象の鉄鋼セクターが上昇。馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が4.36％高、南京鋼鉄（600282.SS）が3.31％高、河鋼（000709.SZ）が2.57％高と堅調だった。強い貿易統計を受け、港湾株の大連港'A'（601880.SS）が3.50％高、海運大手の中遠海運控股'A'（601919.SS）が2.39％高で引けた。
一方、金相場の調整を受けて中金ゴールド（600489.SS）が1.64％安、山東ゴールド（600547.SS）が1.63％安、赤峰黄金（600988.SS）が1.52％安など、金鉱株が低迷。深セン上場のIT関連株に売りが目立ち、南洋科技（002389.SZ）が3.30％安、游族網絡（002174.SZ）が2.44％安、同洲電子（002052.SZ）が2.42％安だった。
なお、B株市場は値下がり銘柄数がやや上回ったものの、指数は上昇。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が2.35％高と堅調で、指数の上昇に寄与した。（中国部・畦田）
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