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【2月9日の香港市場】
2017.02.09 18:25
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は続伸し、前日比0.17％高の2万3525.14ポイント。H株指数は4日続伸し、1.20％高の1万75.17ポイント。レッドチップ指数は5日続伸し、0.77％高の3910.37ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約8％増加し、概算で959億4600万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が9億3200万元、深セン経由が4億9900万元だった。
ニューヨーク市場は金融株が利益確定売りに押され、ダウ平均が小反落。原油相場の反発を受けて、エネルギー株が買われ、下げ幅は限定的だった。出遅れていたIT（情報技術）株が買われ、ナスダック総合株価指数は本日も過去最高値を更新した。本日の香港市場は朝方から本土系の銘柄を中心に買いが入り、主要指数は朝方から前場の中盤にかけて上げ幅を拡大。その後もプラス圏で推移した。H株指数は約5カ月ぶりに終値で1万ポイントを回復。商いも大きく膨らみ、メインボードの売買代金は約3カ月ぶりに900億HKドルを超えた。本土マネー流入の動きも活性化しており、「港股通」を通じた売買代金は上海経由と深セン経由の合計で85億8400万HKドルに上った。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系の不動産株が続伸。昨日の上昇率1位だった華潤置地（01109.HK）が、本日は同2位の4.81％高。中国海外発展（00688.HK）は1.65％高だった。不動産セクターの下振れリスクは限定的というアナリストの見方が、本日も材料視された。本土系の銀行株も買われ、中国銀行（03988.HK）が上昇率3位の2.47％高だったほか、中国建設銀行（00939.HK）が1.19％高、中国工商銀行（01398.HK）と交通銀行（03328.HK）が1.03％高。このところ下げ続いていたマカオのカジノ株が買い戻され、銀河娯楽（00027.HK）が2.04％高、サンズチャイナ（01928.HK）が0.15％高だった。また、海運業界の最悪期はすでに脱したと大手のA.P. モラー・マースクが指摘し、招商局港口（00144.HK）が2.38％高だった。
一方、香港系の銀行株が軟調で、中銀香港（02388.HK）が下落率1位の2.05％安。ニューヨーク市場で金融株が売られた影響で、時価総額の大きなHSBC（00005.HK）が0.45％安。恒隆地産（00101.HK）は過去3カ月の株価上昇を背景に、アナリストから投資判断を引き下げられ、下落率2位の1.72％安に沈んだ。
そのほかの銘柄では、北京汽車（01958.HK）が3.04％高。先月のベンツの販売台数が前年同月比で大幅に増加したことを好感した。広州汽車（02238.HK）も先月の販売実績を材料に2.12％高だった。青島ビール（00168.HK）は5.57％高。カールスバーグがアサヒグループホールディングスから青島ビールの株式を買収する可能性が報じられ、材料視された。（中国部・千原）
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