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【2月9日の中国本土市場】
2017.02.09 17:40
主要指数は小幅に続伸。A株が続伸し、B株は4日連続で上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.51％高の3183.17ポイント、B株指数が0.52％高の340.49ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.51％高の1万182.72ポイント、B株指数が0.43％高の1107.29ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で2割弱増加し、概算で4586億元。今月初めて4000億元を超えた。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は17億7400万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は2億6700万元の買い越しだった。
本土市場は約7割の銘柄が上昇。上海総合指数は朝方に上げると、その後は上値の重さが目立つも、小高く推移した。3100ポイント台後半で大引けし、3200ポイント回復を視野に入れた。国家外為管理局が今年も経常黒字が続く見通しを明らかにし、資金流出の懸念が後退。さらに足元でのIPO（新規公開）減少もあり、需給関係が改善した。加えて上場企業の業績回復の観測、来月に迫った「両会」（中国人民政治協商会議と全国人民代表大会）での政策期待なども支援材料になった。もっとも、トランプ政権下での米中関係悪化への警戒感は根強く、指数の上げ幅は限られた。
中央政府が交通インフラ投資の許認可権限の縮小方針を発表。インフラ投資の増加を織り込み、建設・建材・機械などの関連銘柄が物色された。中建西部建設（002302.SZ）と中鉄二局（600528.SS）がストップ高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が4.92％高、太原重工（600169.SS）が4.05％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が3.66％高。特に内陸部のインフラ投資が活発化するとの観測から、新疆ウイグル自治区、チベット自治区の地場系銘柄が上昇。天山水泥【売付のみ】（000877.SZ）と西蔵天路（600326.SS）がストップ高、西蔵城市発展（600773.SS）が6.27％高、新疆衆和（600888.SS）が3.89％高。環境ビジネス企業の上場やファイナンスを支持・支援する考えを証券当局が示したことで、環境関連の銘柄もしっかり。偉明環保（603568.SS）がストップ高、高能時代環境（603588.SS）が3.72％高。清新環境（002573.SZ）が2.93％高。
一方で医薬セクターの一角がさえず、復星医薬'A'（600196.SS）が2.03％安、莱士血液製品（002252.SZ）が1.28％安、上海医薬'A'（601607.SS）が1.25％安、華潤双鶴薬業（600062.SS）が1.25％安。一部の非鉄大手が低迷し、雲南銅業（000878.SZ）が2.00％安、江西銅業'A'（600362.SS）が1.69％安、雲南馳宏（600497.SS）が1.43％安に沈んだ。
なお、B株市場も値上がり銘柄の方が多く、特に上海B株は40銘柄を超えるなど、堅調だった。セメント大手の華新セメント（900933.SS）は業績改善が織り込まれて上昇率1位の2.08％高。一方で前日買われた機械セクターの湖南天雁機械（900946.SS）は利益確定売りに押され、3.51％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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