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【2月8日の中国本土市場】
2017.02.08 17:03
主要指数は小幅に上昇。A株が反発し、B株は3日連続で上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.44％高の3166.98ポイント、B株指数が0.31％高の338.70ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.74％高の1万130.12ポイント、B株指数が0.26％高の1102.54ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約1割増加し、概算で3865億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は5億6100万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は7億7600万元の買い越しだった。
1月末の中国の外貨準備高が節目の3兆ドルを割り込んだことで資本流出への警戒感が広がると、本日の上海総合指数は小安く寄り付いた。後場の中盤までマイナス圏での小動きに終始。中国人民銀行（中央銀行）が本日も資金供給の公開市場操作を見送り、実質的な資金吸収を継続。これにより金融引き締めへの警戒感も重しになった。もっとも、上場企業の業績回復の観測、来月に迫った「両会」（中国人民政治協商会議と全国人民代表大会）での政策期待などもみられ、徐々に押し目買いが広がると、指数は大引けにかけて小幅ながらも上げに転じた。
両市場全体では7割の銘柄が上昇した。年金マネー流入の観測も手伝い、保険・証券セクターへの買いが目立った。国元証券（000728.SZ）が3.96％高、招商証券'A'（600999.SS）が2.12％高、華泰証券'A'（601688.SS）が1.66％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が0.76％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.32％高。国有企業改革への期待感から大型国有企業傘下の上場企業が堅調。特に軍需関連のセクターが物色され、中航飛機（000768.SZ）が4.43％高、中国船舶（600150.SS）が4.30％高、船舶重工（601989.SS）が2.88％高、中航直昇機（600038.SS）が2.53％高。業績改善を織り込み、セメント株がしっかり。天山水泥【売付のみ】（000877.SZ）がストップ高、祁連山セメント（600720.SS）が3.65％高、北京金隅'A'（601992.SS）が0.91％高、安徽海螺水泥'A'（600585.SS）が0.55％高だった。
一方で国際原油相場の続落を受け、中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.17％安、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.34％安、中海油田服務'A'（601808.SS）が0.15％安と、大型石油株が軟調。自動車関連株の一角がさえず、奥特佳新能源（002239.SZ）が9.22％安、無錫威孚高科技'A'（000581.SZ）が1.77％安、金竜汽車（600686.SS）が1.18％安、上海汽車（600104.SS）が1.09％安、広匯汽車（600297.SS）が0.54％安に沈んだ。
なお、B株市場はA株に連れ高し、7割弱の銘柄が上昇。上海B株では引き続き石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.19％高と堅調で、指数の上昇に大きく寄与した。（中国部・畦田）
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