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【2月6日の香港市場】
2017.02.06 18:11
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前営業日比0.94%高の2万3348.24ポイント、H株指数は1.62%高の9840.26ポイントと、いずれも5営業日ぶりに反発した。レッドチップ指数は続伸し、0.96%高の3795.57ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約19%増加し、概算で693億7900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が18億2900万元、深セン経由が4億5100万元だった。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が反発し、5営業日ぶりに終値で2万ドルを回復。1月の非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことを好感したほか、トランプ大統領が金融規制の見直しを指示する大統領令に署名したことが材料視された。外部環境の好転を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。ハンセン指数とレッドチップ指数は朝方に上げ幅を縮める場面もあったが、その後は堅調に推移し、いずれも高値引けした。H株指数は保険株にけん引され、上げ幅を広げた。中国本土の春節(旧正月)が本格的に明けたこともあり、メインボードの売買代金は5営業日ぶりに600億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系保険株が大幅高。中国人寿保険(02628.HK)が7.47%高、平安保険(02318.HK)が4.58%高となり、上昇率1~2位に並んだ。いくつかの省が養老保険の運用を全国社会保障基金理事会に委託しており、春節連休明けにもスタートする可能性があると報道され、これが材料視された。債券利回りが回復傾向に向かうとの見方もあり、これも手がかりとなったもようだ。
香港だけに上場している本土系の有名銘柄の上昇も目立った。中国移動(00941.HK)が2.12%高、中銀香港(02388.HK)が1.80%高、百麗国際(01880.HK)が1.63%高、華潤電力控股(00836.HK)が1.36%高となり、上昇率3~6位に並んだほか、テンセント(00700.HK)が同8位の1.17%高。春節連休が明け、本土マネーに物色されることへの期待感があったもようだ。また、トランプ大統領が金融規制の見直しを指示したことを受け、HSBC(00005.HK)が0.83%高。AIA(01299.HK)は0.84%高。新契約価値が市場予想を上回るとの見方を背景に、アナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。
一方、マカオのカジノ株がそろって売られ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率2位の0.42%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.33%安。サンズチャイナをめぐっては、最高財務責任者(CFO)が就任からわずか4カ月で辞任したことが判明し、これが嫌気された。
そのほかの銘柄では、広州汽車(02238.HK)が8.90%高。1月の販売が好調だったとアナリストが指摘し、これが買い材料となった。その他の自動車株も連れ高し、北京汽車(01958.HK)が6.98%高、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が5.59%高、吉利汽車(00175.HK)が5.23%高、長城汽車(02333.HK)が3.34%高、東風汽車集団(00489.HK)が3.15%高だった。(中国部・千原)
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