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【2月6日の中国本土市場】
2017.02.06 17:34
主要指数はそろって小幅に反発した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.53％高の3156.98ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、0.28％高の337.58ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.73％高の1万78.73ポイント、B株指数が0.08％高の1099.07ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約37％増加し、概算で3292億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は21億4700万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は7億4000万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は2500以上の銘柄が値上がりした。上海総合指数は朝方にやや軟調だったが、その後は堅調に推移。深セン成分指数も1万ポイントの大台を固めた。旧正月連休も先週2日に終了し、A株市場は本日から通常通りの一週間がスタート。先週末に比べると市場参加者が増えたことで薄商いも幾分和らぎ、業績期待を背景に幅広い銘柄が底堅く推移した。年金マネー流入の観測や足元のIPO（新規公開）ペースの鈍化で需給不安が後退したことも追い風になった。一方で米中関係悪化への警戒感などが引き続き重しとなり、指数の上げ幅は小幅にとどまった。
農業分野のサプライサイド改革促進をうたった中国政府の「中央一号文件」が公表され、農業関連株が動意付いた。遼寧禾豊牧業（603609.SS）がストップ高、登海種業（002041.SZ）が3.64％高、大康農業（002505.SZ）が2.89％高、新五豊（600975.SS）が1.73％高。電気自動車を中心とするエコ自動車市場の拡大や今年の成長が織り込まれ、自動車セクターがしっかり。長城汽車'A'（601633.SS）が5.25％高、広州汽車'A'（601238.SS）が2.29％高、江淮汽車（600418.SS）が1.30％高、上海汽車（600104.SS）が1.11％高だった。年金マネー流入による収益機会の拡大を織り込み、保険セクターが好調。中国人寿保険'A'（601628.SS）が3.37％高、新華人寿保険'A'（601336.SS）が0.98％高、平安保険'A'（601318.SS）が0.89％高だった。
一方で燃油コストの増加が警戒され、中国南方航空'A'（600029.SS）が1.23％安、中国国際航空'A'（601111.SS）が1.20％安、中国東方航空'A'（600115.SS）が0.29％安と、航空大手3社が軟調。中国人民銀行（中央銀行）による実質的な利上げで資金調達コストが増加するとの懸念から、預金基盤が比較的弱い地方銀行が値下がりした。寧波銀行（002142.SZ）が1.19％安、南京銀行（601009.SS）が1.14％安、華夏銀行（600015.SS）が1.13％安。
なお、B株市場はA株に連れ高し、幅広い銘柄が上昇。もっとも、上海B株では華新セメント（900933.SS）が0.81％安など、建材セクターがさえず、指数の上げ幅を縮めた。深センB株では製紙大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が1.32％安に沈み、指数の重しになった。（中国部・畦田）
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