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【2月3日の香港市場】

2017.02.03 18:02

 主要指数はハンセン指数が前日比0.23%安の2万3129.21ポイント、H株指数が0.13%安の9683.23ポイントと、小幅に4日続落。一方でレッドチップ指数はかろうじて4日ぶりに上昇し、0.29%高の3759.17ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約18%増加し、概算で583億2900万HKドル。なお、本日再開した「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が28億7200万元、深セン経由が2億8200万元の買い越しとなった。

 前日の米国株市場は雇用統計発表前の様子見ムードが濃厚で、ダウ平均は小動きに終始。引き続きトランプ政権の政策をめぐる不透明感が重しになった。これを受けた週末の香港株市場でも神経質な地合いが続き、主要指数は概ね弱含む展開。ハンセン指数は場中で2万3000ポイントを割る場面もあったが、最終的には同ポイントを維持し、小幅安で引けた。レッドチップ指数は大引けにかけて再び上げに転じたものの、上げ幅は限られた。中国の金融引き締めをめぐる警戒感から連休明けのA株市場が低迷したことも、投資家心理を悪くした。

 英国政府がEU離脱に向けた白書を発表。これを受け英国に本拠を置く金融世界大手のHSBC(00005.HK)が0.67%安に沈み、ハンセン指数の足を引っ張った。東亜銀行(00023.HK)が1.35%安、中銀香港(02388.HK)が1.29%安など、香港地場系の金融株がさえない。中国人民銀行(中央銀行)がリバースレポや短期流動性ファシリティ(SLF)の適用金利を引き上げたことが引き締めと受け取られ、本土系の金融株も概ね軟調だった。中国銀河証券(06881.HK)が1.26%安、哈爾濱銀行(06138.HK)が1.23%安、招商銀行(03968.HK)が1.13%安、交通銀行(003328.SZ)が0.69%安。

 また、業界団体が今年の鋼材価格の大幅な回復は難しいとの見方を示し、鞍鋼(00347.HK)が5.72%安、馬鞍山鋼鉄(00323.HK)が2.79%安、首長国際(00697.HK)が1.85%安と、鉄鋼セクターが低迷した。個別では原油採掘設備メーカーの山東墨龍石油機械(00568.HK)が急落し、13.82%安。16年12月本決算の業績予想を当初の黒字転換から赤字拡大に下方修正したことがネガティブサプライズになった。

 一方、好業績を織り込むかたちで自動車セクターが上昇。ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が4.52%高、北京汽車(01958.HK)が3.12%高、広州汽車(02238.HK)が1.85%高と買われた。吉利汽車(00175.HK)はマレーシアの自動車メーカーとの提携観測が浮上し、8.45%高と買い進まれた。金相場の先高感を追い風に、金鉱大手の招金砿業(01818.HK)が4.21%高と続伸。医薬セクターが堅調に推移し、医薬品流通最大手の国薬控股(01099.HK)が5.41%高。証券会社によるレーティング引き上げが好感された。(中国部・畦田)

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