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【2月1日の香港市場】
2017.02.01 17:53
旧正月連休明けの香港市場は主要指数が小幅に続落した。ハンセン指数は前営業日比0.18％安の2万3318.39ポイント、H株指数は0.48％安の9756.61ポイント、レッドチップ指数は0.21％安の3760.60ポイント。メインボードの売買代金は終日取引だった先週26日と比較し、約11％減少。概算で577億6100万HKドルにとどまった。なお、「港股通」（本土からの香港株投資）は中国本土の春節（旧正月連休）が続いているため、再開は本土の旧正月連休明けの2月3日を予定している。
休み明けの主要指数は小安く寄り付くと、そのままマイナス圏での値動きに終始。休み中にトランプ新政権が出した一部のイスラム諸国を対象とする入管制限措置をめぐり米国内の混乱が続いていることから、米国情勢の先行き不透明感が高まり、利益確定売りに押された。もっとも、本日発表の中国の製造業と非製造業のPMIがいずれも堅調だったことが好感され、指数の下げ幅は小幅にとどまった。
1月のマカオのカジノ収入が市場予想を下回ったことから、カジノセクターが低迷。澳門博彩控股（00880.HK）が2.74％安、銀河娯楽（00027.HK）が2.69％安、サンズチャイナ（01928.HK）が2.17％安に沈んだ。また、トランプ大統領が中国を為替操作国として強く批判したことから、市場は米中通商摩擦の激化を警戒。輸出関連株の一角がさえず、音響部品大手の瑞声科技（02018.HK）が2.62％安。また、パソコン最大手の聯想集団（00992.HK）が1.36％安、通信機器メーカーの中興通訊（00763.HK）が0.66％安など、輸出比率が高いエレクトロニクスの関連銘柄がさえない。さらに米国を最大市場とするアパレル商社大手の利豊（00494.HK）も1.18％安と低迷。米国に輸出するアパレルメーカーの恒宝企業（01367.HK）は11.34％安と売り込まれた。
一方で好調な旧正月の連休商戦を背景に、消費関連の一角が堅調。婦人靴最大手の百麗国際（01880.HK）が1.89％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。チャットアプリ「微信」を利用した「お年玉」の交換が今回の旧正月も活発に行われたことから、同サービスを提供するテンセント（00700.HK）が1.07％高。年末年始の膨大な通信需要があらためて確かめられ、移動通信最大手の中国移動（00941.HK）も0.91％高と堅調だった。また、連休商戦への期待感からビール大手の青島ビール（00168.HK）が6.59％高。米国情勢の不透明感にともなう金相場の上昇を追い風に、中国黄金国際（02099.HK）が6.51％高、霊宝黄金（03330.HK）が2.70％高、招金砿業（01818.HK）が2.62％高と、金鉱株が買い進まれた。（中国部・畦田）
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