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【1月23日の香港市場】
2017.01.23 18:09
主要指数はいずれも3日ぶりに小反発。ハンセン指数は前営業日比0.05％高の2万2898.52ポイント、H株指数は0.11％高の9726.82ポイント、レッドチップ指数は0.21％高の3719.64ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べわずかに増加し、概算で560億9300万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が16億2500万元、深セン経由が2億7900万元だった。
先週末のニューヨーク市場はダウ平均が6日ぶりに反発。主要企業の決算改善に対する期待感から朝方から買いが優勢だったものの、ドナルド・トランプ大統領の就任演説を受けて、その後は伸び悩んだ。本日の香港市場は海外市場の好転を背景に、主要指数が小高く寄り付き、上げ幅を拡大。ハンセン指数は2万3000ポイントを突破した。だが、前場の終盤に入ると売りに押され、上げ幅が急速に縮小。香港地場系の銘柄を中心に売られ、ハンセン指数は2万3000ポイントを割り込み、マイナス圏に沈んだ。その後のハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退となり、わずかに上昇して取引を終了。一方、本土系のH株指数やレッドチップ指数は、概ね小幅高で推移した。
ハンセン指数の構成銘柄では、招商局港口（00144.HK）が上昇率1位の2.46％高。同業の青島港国際（06198.HK）が9.53％高となり、これに連れ高した。青島港国際は中遠海運港口（01199.HK）を割当先とする増資を実施する予定だが、新株の割当価格が直近株価を大幅に上回る水準に設定されたことが好感された。
春節（旧正月）が近づいていることから、消費関連株が堅調。蒙牛乳業（02319.HK）が1.57％高、恒安国際（01044.HK）が1.35％高、中国旺旺（00151.HK）が1.20％高となり、上昇率2～4位に並んだ。神華能源（01088.HK）は昨年の石炭の生産量と販売量がそれぞれ前年比3.2％増、6.6％増となったことを好感し、1.01％高だった。マカオのカジノ株はそろって上昇し、従業員に臨時ボーナスを支給すると伝わった銀河娯楽（00027.HK）が0.84％高。また、前年と同額の中間配当を発表したサンズチャイナ（01928.HK）が0.71％高だった。
一方、中国製品の対米輸出を手がける利豊（00494.HK）が下落率1位の1.76％安。トランプ大統領の就任演説を受け、米中貿易摩擦への警戒感が強まり、これが嫌気された。また、本土系の石油株や保険株、香港系の不動産株の下げが目立った。
そのほかでは軍艦の建造を手がける中船防務（00317.HK）が5.79％高。中央経済工作会議で軍需産業が七大重点改革産業に選ばれたことを受け、中央軍民融合発展委員会を創設することが決まり、これが買い材料となった。（中国部・千原）
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