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【1月23日の中国本土市場】
2017.01.23 17:25
主要指数は小幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.43％高の3136.77ポイント、B株指数が0.70％高の337.30ポイント。深セン市場は深セン成分指数が0.70％高の9976.19ポイント、B株指数も0.54％高の1107.12ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約3％増加し、概算で3318億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は7億2000万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）では7億6400万元と、ほぼ同じだった。
週明けの本土市場は約7割半の銘柄が値上がりした。上海総合指数は大引けまでプラス圏で推移。ただし、高値警戒感から上げ幅は限られた。先週末に発表されたGDPを含む経済統計が底堅い国内景気を裏付けたことが、引き続き好材料視された。また、中国人民銀行（中央銀行）が新たに「臨時流動性ファシリティ」（TLF）を通じて大手銀に資金を供給したことで、旧正月前の資金逼迫感がやや後退。これも全体の地合い改善につながった。
中国共産党が中央軍民融合発展委員会の設立を決定。これを受けて軍需関連株が動意付き、中船防務'A'（600685.SS）が4.56％高、中国船舶（600150.SS）が4.32％高、船舶重工（601989.SS）が2.84％高など、造船大手が上昇した。航空宇宙関連の北斗星通導航（002151.SZ）がストップ高、中航機電系統（002013.SZ）が2.57％高、中航飛機（000768.SZ）が1.60％高。業績改善を織り込み非鉄セクターが買い進まれ、江西銅業'A'（600362.SS）が5.73％高、雲南馳宏（600497.SS）が5.63％高、銅陵有色（000630.SZ）が4.16％高、興業砿業（000426.SZ）が3.58％高。また、建材セクターも買われ、華新セメント'A'【売付のみ】（600801.SS）と豊林木業【売付のみ】（601996.SS）がストップ高、祁連山セメント（600720.SS）が2.63％高、中国南玻'A'（000012.SZ）が2.32％高。個別ではITセクターの焦点科技（002315.SZ）が6.16％高で引けた。実質筆頭株主が株式分割（無償交付）の実施を提案し、これが刺激材料になった。
他方、酒造株に利益確定がみられ、白酒セクターを代表する茅台酒（600519.SS）が1.06％安。これが影響し、杏花村汾酒（600809.SS）が2.09％安、沱牌舎得酒業【売付のみ】（600702.SS）が1.63％安と、同業他社もさえなかった。また、自動車大手の上海汽車（600104.SS）は16年12月本決算が小幅増益にとどまる見通しとなり、0.95％安と軟調だった。
なお、B株市場はA株に連れ高し、約8割が上昇。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が業績の急回復を受けて、上昇率2位の2.98％高となった。深センB株ではLCD大手の京東方科技（200725.SZ）が上昇率1位の2.55％高。次世代有機ELディスプレイの投資計画が引き続き好感された。（中国部・畦田）
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