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【1月20日の香港市場】
2017.01.20 18:21
主要指数は続落した。ハンセン指数は前日比0.71％安の2万2885.91ポイント、H株指数は0.78％安の9715.72ポイント、レッドチップ指数は1.14％安の3711.83ポイント。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で560億6200万HKドルにとどまった。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が12億4000万元、深セン経由が2億400万元だった。
米大統領就任式を控えてトランプ新政権の政策をめぐる不透明感が広がり、前日のダウ平均は5営業日連続で下落。外部環境の悪化を受け、週末の香港株市場は昨日に続いてさえない地合いとなった。本日午前に発表された中国の16年GDP成長率は市場予想通りの6.7％となり、特段の買い材料にはならなかった。トランプ新大統領の就任演説や数日中に発令見通しの大統領令の内容をめぐる警戒感が燻り続け、香港の主要指数はマイナス圏でのもみ合いに終始。中国経済減速の懸念は後退しており、下値はやや限られたものの、ハンセン指数は結局、2万3000ポイントに戻せずに今週の取引を終えた。
石油大手の中国海洋石油（00883.HK）は新年の生産・開発目標を明らかにしたものの、市場の反応は振るわずに2.00％安。同業の中国石油天然気（00857.HK）も1.76％安に沈んだ。また、油田サービス大手の中海油田服務（02883.HK）は16年通期の赤字転落見通しを明らかにし、3.22％安。石油化学メーカーの中国石化上海石油化工（00338.HK）は大幅増益の見通しを明らかにしたものの、好材料出尽くしから4.51％安と反落した。
このほか、米国政府が中国産の炭素鋼に対して反ダンピング課税を適用する見通しとなり、鉄鋼セクターが下落。重慶鋼鉄（01053.HK）が9.81％安、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が3.21％安、鞍鋼（00347.HK）が2.89％安に沈んだ。このほか、消費関連株の一角が低迷し、恒安国際（01044.HK）が2.64％安、百麗国際（01880.HK）が2.48％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1～2位。流通大手の聯華超市（00980.HK）が5.03％安だった。
一方で旧正月の輸送需要ピークを前に、中国東方航空（00670.HK）が2.59％高、中国南方航空（01055.HK）が0.90％高、中国国際航空（00753.HK）が0.55％高と、三大航空株が堅調。前日にハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ香港航空大手の国泰航空（00293.HK）だが、本日は押し目買いが入り、上昇率1位の0.76％高で引けた。個別では中国の工業ガス企業である盈徳気体（02168.HK）が17.64％高。米国の同業企業からの公開買付（TOB）提案が好感された。香港の靴販売業者である港大零售（01255.HK）は筆頭株主の交代と公開買付実施の計画が明らかになると、提示価格までさや寄せし、10.33％高と急伸した。（中国部・畦田）
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