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【1月20日の中国本土市場】

2017.01.20 17:17

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比0.70%高の3123.13ポイント、B株指数が0.87%高の334.95ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日ぶりに反発し、1.40%高の9906.13ポイント。B株指数は反発し、0.62%高の1101.16ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約8%増加し、概算で3229億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9億2400万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は8億4300万元だった。

 2016年の経済統計の発表を控え、上海総合指数は3100ポイント割れの小幅安で寄り付いた。ザラ場に入ると、すぐに上げに転じ、前場にかけて上げ幅を拡大。16年10-12月期の国内総生産(GDP)実質成長率が、市場予想をやや上回る6.8%だったことが明らかとなり、買い安心感が広がった。昨年12月の小売総額、固定資産投資、工業生産も市場予想を超え、幅広い銘柄が買われた。上海総合指数は後場も安定的に推移した。上海市場と深セン市場のいずれも上昇銘柄は全体の9割に達した。両市場合計の売買代金は前日に比べ増加したものの、春節(旧正月)が近づいていることから、引き続き低水準だった。

 A株市場では四大国有銀行株こそ軟調だったが、中堅銀行や都市銀行は堅調だった。資金需要が高まる旧正月を前に、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作を通じた資金供給を拡大。今週は正味1兆元を超える資金が市中銀行に供給され、預金基盤が小さな中小銀行の資金繰り改善につながったもようだ。二大石油株はまちまち。保険株は総じて堅調だった。そのほかのセクターでは大型株の一角が軟調で、上海総合指数の重荷となった。

 こうしたなかチベット関連株が急騰。西蔵天路(600326.SS)と奇正蔵薬(002287.SZ)がストップ高だったほか、西蔵城市発展(600773.SS)が5.41%高。豊林木業【売付のみ】(601996.SS)は株式分割(無償交付)の計画を好感し、ストップ高。また、先ごろ筆頭株主が株式分割(無償交付)を提案した中珠医療(600568.SS)は6.55%高だった。

 社員による無断債券取引の調査結果を発表した国海証券(000750.SZ)は7.74%安。総額167億8000万元に上る債券を新たに保有するうえ、5600万元の損失が発生することが嫌気された。*ST滄州大化【売付のみ】(600230.SS)はストップ安。上場一時停止のリスクを明らかにし、売りに押された。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割半に上った。深センB株市場は全体の8割半の銘柄が上昇。16年12月本決算で黒字転換する見通しを発表した*ST海南珠江控股(200505.SZ)が、上昇率1位の2.58%高だった。(中国部・千原)

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