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【1月19日の香港市場】

2017.01.19 17:57

 主要指数は小幅ながらも3日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.20%安の2万3049.96ポイント、H株指数は0.10%安の9792.37ポイント、レッドチップ指数は0.50%安の3754.83ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2割縮小し、概算で553億6100万HKドルにとどまった。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が12億6800万元、深セン経由が1億9100万元だった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で利上げ継続の姿勢を改めて表明。これを受けて外為市場で人民元安が進むと、本日の香港株市場は戻り売りに押され気味となった。中国のGDP発表、米国大統領の就任式という重大イベントを週末に控え、様子見ムードから商いが縮小し、全体の地合いを悪くした。主要指数は概ねマイナス圏での小動きに終始。もっとも、明日発表のGDP中国経済の底堅さを裏付ける内容となるという見方も多く、指数の下げ幅は限られた。

 香港地場系の主要銘柄が概ねさえない。航空大手の国泰航空(00293.HK)は新たな経営戦略を明らかにしたものの、市場の反応は振るわず、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.88%安に沈んだ。不動産引き締め策の影響により、今年の香港住宅市場は最終的に調整するとのレポートが大手投資銀行から発表され、信和置業(00083.HK)が2.15%安、恒基地産(00012.HK)が1.60%安、新世界発展(00017.HK)が1.54%安など、大手のデベロッパーがさえない。本土系では石炭セクターが下落。指標価格の下落や都市部で発生が相次ぐ濃霧などが嫌気され、内モンゴル伊泰石炭'H'(03948.HK)が3.19%安、神華能源(01088.HK)が2.69%安。金相場調整への警戒感から、中国黄金国際(02099.HK)が3.28%安、招金砿業(01818.HK)が1.92%安、紫金砿業(02899.HK)が1.85%安と、金鉱株も売られた。

 一方で昨年の保険料収入の堅調な伸びが好感され、生保セクターがしっかり。新華人寿保険(01336.HK)が0.92%高、平安保険(02318.HK)が0.74%高、中国人寿保険(02628.HK)が0.46%高と堅調だった。自動車大手の北京汽車(01958.HK)は国産SUVの韓国での販売開始が買い材料になり、6.09%高で大引け。吉利汽車(00175.HK)が2.70%高、東風汽車集団(00489.HK)が1.83%高、BYD(01211.HK)が1.29%高など、ほかの自動車大手も連れ高した。また、ディスプレイ大手のTCL顕示科技(00334.HK)は昨年通期で黒字回復する見通しを明らかにし、2.94%高と買われた。

 個別ではIT部品・機器のサプライヤーである松景科技(01079.HK)が急伸して、42.30%高。実質筆頭株主が交代する見通しとなり、思惑買いが膨らんだ。送変電設備メーカーの東北電気(00042.HK)は筆頭株主による重大事項の検討が伝わり、こちらも14.40%高と大きく買われた。(中国部・畦田)

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