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【1月19日の中国本土市場】
2017.01.19 17:31
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって3日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比0.37%安の3101.29ポイント、B株指数が0.11%安の332.05ポイント。深セン市場は深セン成分指数が続落し、0.36%安の9768.57ポイント。B株指数は3日ぶりに小反落し、0.17%安の1094.32ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%減少し、概算で2979億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億3300万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は8億900万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、すぐに3100ポイントを割り込んだが、ここで押し目買いが入り、前場の中盤で上げに転じた。その後は前場の終了まで前日終値を挟んで一進一退。後場は小安く寄り付き、下げ幅を拡大。終盤は3100ポイントを割るたびに買いが入るという展開となり、かろうじて大台割れは免れた。上海市場は全体の6割の銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の5割半だった。春節(旧正月)を控えて商いは閑散としており、両市場合計の売買代金は昨年9月30日以来の3000億元割れとなった。
IPO(新規公開)の常態化をめぐる警戒感が根強い。ダボス会議に出席した中国証券監督管理委員会(CSRC)の方星海・副主席が、中国の資本市場改革が不十分であることに言及し、IPOの許可を待っている企業が多い現状を問題視した。最近の中国ではIPOの加速に向けた意見がたびたび発表されており、相場の重荷となっている。こうしたなか、ザラ場では3100ポイントを下回っても、終値での大台割れを回避する日が続いており、政府筋の介入を指摘する見方も出ている。
A株市場では主力の銀行株がまちまち。原油相場の下落を嫌気し、二大石油株が下落。保険株も軟調だった。こうしたなか雇用促進をめぐる第13次5カ年計画(2016~2020年)が承認され、創業関連の銘柄が堅調。魯信創業投資(600783.SS)が7.16%高だった。
上海B株市場は下落銘柄の方が多かった。16年12月本決算で黒字転換する見通しを発表した上海耀皮玻璃(900918.SS)は0.99%高だった。深センB株市場は全体の5割半の銘柄が下落した。16年12月本決算で増益となる見通しを発表した広東高速道路(200429.SZ)は0.59%高だった。(中国部・千原)
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