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【1月16日の香港市場】
2017.01.16 17:53
主要指数はそろって反落した。ハンセン指数は前営業日比0.95%安の2万2718.15ポイント、H株指数は1.23%安の9666.09ポイント、レッドチップ指数は1.21%安の3698.48ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末とほぼ変わらず、概算で568億6100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が10億100万元、深セン経由が2億6600万元だった。
先週末の米国市場では弱い経済指標を受けてダウ平均が小幅に続落。また、利益確定からニューヨークWTI原油先物が反落した。さらにトランプ次期大統領の就任式・演説を今週末に控え、米中関係悪化のリスクも意識されると、週明けの香港市場は軟調に推移。主要指数は朝方に一段安になると、その後は概ね安値圏で低迷した。特に本土系銘柄が売られ、H株指数は9700ポイント、レッドチップ指数も3700ポイントをいずれも4日ぶりに割り込んだ。IPO(新規公開)の増加による需給悪化が懸念されて本日のA株市場が調整したことも、大きな悪材料になった。
北京市、上海市、重慶市などが相次いで追加の不動産引き締めに踏み切ったことで、本土系不動産株が下落。融創中国(01918.HK)が8.09%安、上置集団(01207.HK)が5.28%安、万科企業(02202.HK)が2.03%安、越秀地産(00123.HK)が1.81%安に沈んだ。保険会社による株式投資をめぐり、当局の新たな規制強化策が近く出されるとの観測から、保険セクターがさえない。新華人寿保険(01336.HK)が2.48%安、中国人寿保険(02628.HK)が2.32%安、中国人民財産保険(02328.HK)が1.99%安、平安保険(02318.HK)が0.86%安。消費関連株も軟調に推移した。乳業大手の蒙牛乳業(02319.HK)が2.78%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。聯華超市(00980.HK)が5.29%安、茂業国際(00848.HK)が1.28%安、高キン零售(06808.HK)が0.80%安など、流通大手が利益確定売りに押された。
さらに原油相場の大幅調整が戻り売りを活発化させ、中国石油天然気(00857.HK)が1.75%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.30%安、中国石油化工(00386.HK)が1.14%安と、三大石油株が反落した。石炭・ガスを含むエネルギー株全般がこれに連れ安し、中煤能源(01898.HK)が2.28%安、神華能源(01088.HK)が1.70%安。
一方、香港最大の財閥「長江グループ」の傘下上場企業が共同で豪エネルギー・インフラ大手を買収する計画を発表。これを受け、電能実業(00006.HK)が2.76%高、長江基建集団(01038.HK)が0.98%高と買い進まれた。また、香港航空大手の国泰航空(00293.HK)は近く大規模なリストラ・再編プランを明らかにするとの観測が流れ、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる3.03%高で引けた。個別では中国本土の医療会社である金衛医療(00801.HK)が11.81%高。実質筆頭株主による公開買付の計画が明らかとなり、提示価格付近までさや寄せした。(中国部・畦田)
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