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【1月6日の香港市場】

2017.01.06 17:54

 主要指数はハンセン指数が前日比0.20%高の2万2503.01ポイント、H株指数は0.12%高の9611.05ポイントと、小幅に続伸した。一方のレッドチップ指数はわずかながらも7営業日ぶりに反落し、0.03%安の3652.13ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割減少し、概算で581億4200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額も、上海経由が3億8500万元、深セン経由が2億700万元にとどまった。

 オフショア人民元が引き続き上昇し、中国人民銀行(中央銀行)発表の基準レートも大幅な人民元高となったことを受け、週末の香港市場は買いが先行。中国経済改善の見通しも追い風となり、主要指数は小高く推移した。だが後場に入ると徐々に売りに押され、主要指数は前日終値を挟んだもみ合いに終始。レッドチップの両指数はもみ合いながらも最終的にはマイナス圏に沈んで大引け。ハンセン、H株の両指数も一進一退となったが、かろうじて終値をプラス圏に乗せた。ザラ場中に人民元高の勢いが失速したことに加え、香港の短期レートの急騰が嫌気された。また、中国人民銀行が公開市場操作で先週に続いて資金吸収に踏み切ったことや、前日の米国市場でダウ平均が反落したことも悪材料視された。米雇用統計の発表を本日夜に控えて様子見ムードが広がり、全般的に薄商いが続いた。

 原油相場の続伸を背景に、中国石油化工(00386.HK)が1.92%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.17%高と、大型石油株が昨日に続いて堅調。好調な米国経済やバルチック海運指数(BDI)の上昇を支えに海運株が物色され、中外運航運(00368.HK)が8.05%高、中遠海運控股(01919.HK)が2.21%高、太平洋航運(02343.HK)が1.53%高。直近の米ドル安にともないニューヨークの金相場が4週ぶりの高値を付けたことから、中国黄金国際(02099.HK)が3.23%高、招金砿業(01818.HK)が0.28%高と、金鉱株の一角が堅調だった。米ラスベガスで世界最大級の家電見本市「CES」が開幕中であり、IT機器・家電セクターの一角も上昇した。昨年のLCDモジュール販売量が大きく増加したTCL顕示科技(00334.HK)が2.85%高、海爾電器(01169.HK)が1.38%高、スマホ部品大手の瑞声科技(02018.HK)が1.35%高。

 一方で香港での短期金利の急騰を受け、地場銀大手の中銀香港(02388.HK)が1.56%安。本土の不動産大手である万科企業(02202.HK)は昨年12月の不動産販売額が大幅に減少したことが伝わり、2.06%安に沈んだ。前日に発表されたエネルギー発展の5カ年計画(16~20年)では石炭消費比率の引き下げなどがあらためて明記された。これを受け、石炭最大手の神華能源(01088.HK)が1.77%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位となった。(中国部・畦田)

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